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AQUAS

 

メーカー名:Mercurius
差分ファイル有り 体験版/デモ:無し
原画芹沢克己  シナリオ:鷹取兵馬
■ゲーム概要(ほぼK作=胡散臭い香り(笑))
 
 外見は人間と変わらない『人魚』達の世界。
ほぼ絶滅したはずの『人間』の俺は村の長に育てられることになる。
その村長が俺の誕生日の2週間前に俺を呼び出しこう言いやがった。
『2週間で九月ちゃんか小鮎ちゃんのどちらかと結婚しろ』と。
冗談じゃない。
 一方は穏やかで争いを好まない人魚の中でも剣士という戦いの中に身を投じようとする男勝りな、九月。
 一方は口から生まれたかのような毒舌お嬢様、小鮎。
断るつもりでいた俺だが、あらぬ尾鰭がついた噂を立てられ断れない状況になってしまう。
そんなある日。海岸に打ち上げられている少女を見つける。
−どこかで会った様な、少女−雪花。 弱っていた彼女はひとときをこの村で過ごすことになる。
 誰かの掌で踊らされるように。
  村人に猫神さまと言われている、美由菜。
  突然現れる、詩緒。
 様々な意図と意志と事象が絡みつつ。俺はたった一人を選んでいく。


★購入理由:不明。レビュサイトで勧められてたから…だと思うのですが、ピンとくるものが無いはずなのに何故…

★システム(★★★★)
 
 ひとまず、やっぱりマニュアルはつけるべきじゃないかと思うのですよ。
オンラインマニュアルがあるのは嬉しいんですけどね。ディスクレス起動だってのに…CDの中って……
さりげなく独特なシステム。マウスユーザー完全優先型だなこりゃ…
んーでもスキップは未既読判定するし、セーブもそれなりにあるうえにクイックありますし。
いいシステムだとは思うんですけど。

★サウンド(★) OP/ED/BGM SE
 
 CD1枚ですから。声無しです。
 …えっと。
OPないんですけど?
美由菜とTRUEには
EDアリですけど……もうちょっと……どうにかしませんかという文字表記のみ。
CGを増やすためにサウンド削ったのかもしれないですが…バランスが悪ければどうかと。
 …SEも微妙………ぐああ……
 BGM。果て青ですか?音声無いところがボツボツあるんですけど。
効果的な無音出ない限りサボリの判定だしますよ?
サボリ確定。
いくら調子のいい音楽があったとしても効果的な無音ではなく、曲がなかったんじゃないかと疑いたくなる無音は駄目です。
果青を対比に並べるのも何なのですけど、あっちはBGMの変わりにSEが上手に埋め込まれてたし。

★CG(★★★) 背景 立ちCG
 
 
 えっと……この原画家さんの描く瞳が凄く苦手だったりします。
何か…線が漫画タッチだなあ、と。手書きを直でスキャンして、黒100%の塗り線のまま着彩って感じが。
ぼかしてないんですよ…一応枚数多いっていうのがウリらしいのですが…どうもなあ……
なんだろう、少なくはないんですけど、多いと感じる事もなく。
でも
チャンは良い

■攻略順■
※美由菜は雪花、小鮎、九月エンドで最初からプレイするのが攻略条件。
※雪花TRUEは恐らく全クリアが条件ではないかと。

 ★Kの攻略順
九月→小鮎→詩緒→雪花→美由菜→TRUE

 ★最終推奨攻略順
九月→小鮎→詩緒→雪花→美由菜→TRUE

 ★攻略順について
話の根底および重さで。
詩緒は毛色違いのさわやかオマケなので、いつ投入してもいいかと。
九月は重みが足りないし、うっちゃりエンドなのでファースト。
小鮎はシナリオは深いですが、根底には無関係なのでセカンド。
で本命の雪花がサードで、条件付きの美由菜がその次です。でラストでTRUE。


★主人公雑感 (名称変更:不可)
 
 
電波受信型。駄目かも。
ノリが良い、という設定ですが、電波に乗りやすいだけなんじゃないかと。
結局受動的だったのが敗因だよなあ…自ら動いてそうで動けてない辺りが。

★シナリオ雑感
【共通部分】

 基本的にはストーカー型のイベント潰し型なので、変形した書き方で。
 何か初っぱなから掌の上の孫悟空で嫌なんですけど。(つーか最後までか…)
そして、結婚を強制されるのはいいとして、何故自由に身動きとれない状況にさせられてるかな…
思いっきり不自由させられてる気がするんですけど…
で。我らが主人公エイジ君。……馬鹿ですなぁ……というより電波系というか、ひらめきのまま走るというか。
…何か……ヤバイ……?
…微妙続行中。勢いで設定ねじ上げたのがどうもね…
だって何とも思ってなかった(はずの)女の子との結婚に何の拒否感も示さないどころか、
結婚したくて仕方ない風な態度とるし…せざるを得ない状況のせっぱつまった感がないんですよね……
 唯一の望みであった雪花ちゃんへの思いも『一目惚れだと思おう』なんつー一目惚れを馬鹿にしてるような台詞で…
つーか、
そもそも主人公以外が『人魚』だと強く示す事象がないのが致命的。
外見同じ、海の中を自由に行き来できるらしいですが、そういうCGとかイベントがないので説得力というか、
『人魚』である必要性が感じられないんですよね……
……はあう……
 いや、でもサブ(?)キャラはいい味出してますな。特にチャンが。
あとは美由菜が。
3ねん4くみっつーのはどの3ねん4くみなのかな?(笑)
ちょっと無理にボケツッコミを出そうとはしてるのは否めませんけど。

★各キャラエンド雑感
 
●九月
 三月さんの方が好みです。
つーか、暴力的な剣士という表記の割にはシナリオ通り中途半端ムードが全体的に。胸キャラ?
……どうもシナリオ構成が上手くいってないと言うか…どうも白けムードが漂っているんですよね全体的に。
剣の修行がどうこう、大会がどうこうと行ってる割に、
盛り上がるであろう大会をすっぱぬかして、応援に行くとかの選択肢もないまま、終わってるし。
…で次々に出されたサブサブキャラも使い捨て。
……で必要に迫られて、なんですけど、余りにもあっけないというか、
どちらと結婚するかも言ってないのにしちゃうってのはなあ……ここで無音なのは心地悪いのでどうかと思います。
 終了。私にとって美味しいネタはあったはずなのに、どうも一歩踏み切れないというか、溜息しかないというか。
 ひとまず、地雷には限りなく近いです。…………またかよ……
や、あのオチは嫌いではないですけどね、まあだからどうよ、というか、何にも伝わってこないんですよね…

●小鮎
 小夜美ちゃんの方が好みです。
えっと九月があんなだったので、期待は元々してませんが。まあまだ彼女のシナリオの方が付き合っていけそうだ、と。
 えっと。バッドちゅーか、
自分の鬼畜さに枕に涙していた所です。ひでえや…
まあなんちゅーか、九月よりは設定が普通で普通には終わりそう。
ただ、人魚云々はさっぱり関係ないね。ぶっちゃけ。泳げよ。CGで。くつろいでんじゃねーよ、と。
 えっと、終了。お話としては悪くないんじゃないかと。突飛な展開とかも無かったし。
というか、まああったにはあったけど普通で。……ええ、
人魚これっぽっちも関係なく
でも見れば見るほど『うあー果青だあー』と意識せざるを得なかったシナリオであることは否めず。
まあ仕方ないよね、そうするのが一番だとは思うし。
でも九月なんかよりはいいシナリオだとは思いましたよ。最後のCGにはぞくっときましたし。 ……やっぱ、チャン、最強。

●詩緒
 おまけもおまけ。攻略上、小鮎と同時攻略だったんですけど、えちしての二股は凄まじく苦手なのですが私。
まるっきり無かったことにして小鮎とこうなっちゃった事はにんともかんとも………
 終了。えっと……10分?
うをヤベえち要員足りねーぞキャラ増やそうぜ、って感じのうっちゃり。
でもまあ、これだけ最初から最後まで放り出されてると何かもうどうだっていいやという感じが。
つーか、余りにもエンディングがあれだったら詩緒で終わらせるべきだったか?

●雪花
 ここで駄目ならもう駄目だと言うことで。や、でもひそかに美由菜に期待しないでもない……というのは保留。
縁日での彼女で異常に好感度が減ってますので。あんな言い方すんなら来るなよ、と。
こういう孤高を気取ってる割に団体行動とった挙げ句、周りに迷惑かけるタイプは駄目なのですよ。
 あ、でも彼女狙いでいくとまだ人間関係は有効ですな。
そして孤高の理由も納得できるものですし、斬新さはあるのでいいかと。
…ただし。
卑怯だーーーーーーーーー!!! 
卑怯ですよぉおおおおおおおお!!
泣くしかないじゃないか!! 泣けないけど!
良いなあ…凄く良いなあ……でも……泣けなかったんだよなあ……人間として駄目になってきてるのかもなあ…
 終了。ひとまず、今までの中では一番まだいいかと。使われてない…というか生かされてない部分がありそうですけど。
結局てのひらの上なんだよなあ……

●美由菜
 どうなるのかが一番怖くて楽しみですが。チャンと並ぶコメディ配役。
で、エンド。(ええ、スキップの嵐。今までの貯金のせいでイベントも殆ど既読のが多くて)
…せつないなあ……つーか、あのえちシーンはストーリーから考えて外すべきかと。
結局彼女は立場を変えきれなかったんじゃないかなーと。せつないなあ……

●雪花TRUE
 美由菜エンド見てるのでなんとも……まあ何というか……全員が幸せになれる訳では無いというか。
誰かを越えてじゃないと駄目なんですかね……まあでも幸せそうだから良しとするか……

★シナリオ統括感想
 
 余りにもCGにバランスを出しすぎて、『ゲーム』(絵、シナリオ、音楽、システム)のトータルバランスがちょっと狂っている。
改めてバランスというのは大事だったんだなーと。
 全体的になんかすごくチグハグなイメージを感じます。しかも良いといい切れる所が余りなく。普通、という印象。
時間モノとしてそれなりに混乱なく使えてるんですけど、説明に一カ所「何故かしらこうなった」というのが…
何故かしらと言われても……
 主人公以外が『人魚』であるという設定。人魚でなくても『違う物』であれば良かったのでは、と疑いたくなったり。
外見が違わないというのが一番ちょっとなあ、な点。
彼等が人魚たるイベントあるいはCGは1枚も無かった所。
これではCGの多さは売り文句になるんだろうか…枚数ではなく、入れるべき所に入れてナンボだと思いますが?
 ぶっちゃけると、海の毒と主人公との差別化を出すためにたまたま海だったから人魚にしたとか言いませんヨネ?
 あと気になった設定としては九月ルートの剣が強そうだという設定。
たぶん、雪花ルートのあのあたりだと思うけど、九月ルートでちゃんと出すべきかと。
でもまあ、質としてはそれなりに。

★ラブキャラ:バニーチャン。ラヴ。
最終オススメ度 ★★★ 悪くはないのですが、人に強く勧められる箇所があるわけでもなく。

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-攻略順付き美少女パソコンゲームソフトレビューHP★Kのゲーム本箱-

 

 

■ぶっちゃけ。

(反転開始)
 でも美由菜エンド前のOZとの会話(というかOZがしたこと)を鑑みると、
九月も小鮎も結局本当に主人公の事なんて殆ど思ってなくて(愛情というより必要悪?)、
主人公が動かなくてもどうにかなっちゃう、というあたりでもうこのゲームをやる意欲がなくなっちゃいまして。
(結局解決したのは主人公ではなく暗躍して解決したOZな訳ですし)
何かあの二人をクリアした時間とか感情とかが全消しさせられた気がして。
その挙げ句に美由菜ルートでした努力もあっさりと台無し(つーか必要なかった)にさせられるし。
雪花の事を好きなまま勢い…というより電波で美由菜いただいちゃうし。
本当に踊らされただけ。
こんなに主人公が必要なかったゲームっていうのも無くて泣けました。
(反転終了)