REVIEW(斬魔大聖デモンベイン deus machnina demonbane)★Kのゲーム本箱

メーカー名：Nitoro+

プレイメディア：CD版　プロテクト：有り　差分ファイル：有り　体験版/デモ：有り

原画：Niθ　　シナリオ：鋼屋ジン

■ゲーム概要（ほぼＫ作＝胡散臭い香り（笑））
　
　しがない探偵家業でその日暮らし・・以下の生活をしていた青年。
飢えそうになったら、シスターのライカにご飯をたかって何とか生きていた。
当然ながら人探しやペット探しなど、普通の生活が出来る活躍を見せるでもなく、
ギリギリでかつ怠惰で・・・普通な生活をしていた。
そう。彼はちょっと実は熱血野郎だったり人情家だったりしたけれど、
普通の、ただの人間・・ではない。
秘密にしていることがある。
魔術・・・そう、存在はしているけれど、普通の人間が使えるわけではない魔術。
彼はその世界に踏み込んでいたことがあった。
ただし、それは彼のトラウマでもあり、それを出すことなく生きてこれた。今までは。
変化が始まる。
　彼の秘密を知り、彼に仕事を要請した、財閥令嬢、覇道瑠璃。
彼女が持ってきた仕事。『魔道書の探索』
　そして、それは天から降ってきた少女、アルと九郎がぶつかることにより始まる。
いや、それは永劫の回帰。
横たわるのは無限の意図。
刃は糸を絶つ。その刃は青年の心の中に。

★購入理由：完全版は出そうもなかったので（酷）

★システム（★★）
　
　CD起動な挙句、システムチェック・・・勘弁して欲しいんですが。
　基本的なシステム・・・なんですが、私はニトロのシステムはどうも苦手で。
セーブロードはともかく、ログとかの管理操作が結構不便。
独自の路線を図るのも悪くないんですが、他の流れにも乗ってほしいなあ。
ホイールでログ閲覧ぐらいさせてくれ・・・。
あと、折角の話数区切りなのにセーブに話記載ぐらいはしておいて欲しい。
後、いい加減に音楽の閲覧も可能にしてくださいよ。
特色みたいなムービーですが、前半で力尽きた模様で後半全く出なくなります。
数はともあれ、配合を絶対に考えるべきだったと思う。

★サウンド（★★）　OP/ED/BGM　SE　声
　
　ここまで一部音声というのはちょっと流石にどうよとか何で言わないんでしょうか。
酷くないですか？
１つの台詞の途中までしか音声が入ってないとかあったりするし。
シナリオが間に合わなかったんでしょうが。うむう。
いい声優さんを使っているだけに残念ですなあ。
デフォルトのシステムがムービーを再生しないにチェックが入っているという大馬鹿者設定なので、
プレイ前にチェックをはずさないとどうにも。
SEは全然記憶にないんですが。あったかどうかも不明。
OPは別段印象に残ってないし、EDも普通に個別ヒロインのCG回想だし。
いや、歌は良かったんですよ、歌は。

★ＣＧ（★★★★★）　背景　立ちCG
　
　独特の絵ですなあ。灰汁が濃いというか。背景や、エフェクトはCGですが。
でも途中からすっかり慣れます。
九郎が毎回別人でも気にならないぐらい（笑）。
途中途中にアニメーションが入っているんですが、
デフォルトだと何故かアニメーションがオフになっており、気づかなくて痛い目を見ました。
3Dだけじゃなくて、アニメ絵でのアニメーションもあります。

ですが。唯一の致命的な問題が。

温泉シーンで化粧完了九郎ちゃんがないのは
酷すぎます。

号泣とかしましたよ？
期待させるだけさせといてないというのは余りにも酷くないですか？
ウィンフィールドに胸貸してる絵とかだけじゃ許せない！
泣くぞ、本気で。ていうか、号泣だ。

■攻略順■
※瑠璃TRUEは瑠璃NORMALをクリアすると、同じ選択肢で２周目が自動発生。
　13話でセーブしておくと楽ですが、個人的には６話からやって、一人妄想で涙する方をお勧め。

　★Ｋの攻略順
瑠璃(DEAD,NORMAL,TRUE)→ライカ→アル(BAD,NORMAL,TRUE)

　★最終推奨攻略順
ライカ→瑠璃(DEAD,NORMAL,TRUE)→アル(BAD,NORMAL,TRUE)

　★攻略順について
最初はほぼ共通。８話の風呂シーンで誰とになるかでたぶん確定。
大まかな流れは同じですが、そこから個別のシナリオに入っている模様です。（１部完全共通ですが）
飽きっぽい人は好きな順でやるべきかもですが、まちがいなくアルがメインヒロインだし、
次作をやるならアル確定だと思うんですが。
個々のエンディング順は絶対この順でやるのをお奨め。
ライカのシナリオも悪くないのですが（エンディングは瑠璃より上）、
感動とか、せつなさとか、２周目の脳内燃えが瑠璃の方が上、
つーか、ぶっちゃけ九郎の怪我とかウィンフィールドのバトルとか美味しいネタ満載だから。
独白ネタも他の２人より良いし。

★主人公雑感　（名称変更：不可）
　
　ロボット熱血物にふさわしく、熱くなれるのには好感が持てます。
頭悪いし。怪我率高いし。
ただ、あんまり頭がよろしくないので、シリアスな話になると急につまんない人間になってしまうのが。
VSドクターウェストだと過剰なまでに面白いんだけど、VSマスターテリオンになると面白くなくなるなあ。

★シナリオ雑感
　
　いや、熱い熱い。もう雑感とか言ってる場合じゃなく、気が狂いそうな勢いでプレイ。
感想なんて書いてる場合じゃねえんだよ。
たぶん、１話ずつエンディングとか流れるような形なら感想書いていたかもですが。

★各キャラエンド雑感
　
　●瑠璃＠お嬢
　爺コン万歳。全部考えると尚更万歳。プライドが高いというより傲慢そう。
まあ、ストーリーがヒロインを置いていって進む物語なので、その我侭さは鼻につきませんが。
っていうか、一番地味。裏方。
姫さんといえば、覇道邸襲撃の回なんですが。
っていうか、九郎とウィンフィールドの見せ場なんですがね、姫さんじゃなくて。
次の話で九郎が言っている通り、フラグ立ったと思ってたんですがねえ。

　●DEAD END：前話であれだけ活躍しておいて、このあっさり風味が何とも（笑）
直前までのギャグ風味を引きずってたのもあるんですが。
まあ死ぬしかないわな、あんな事になっちゃうんじゃあ。ていうか、姫さん、異形担当？（笑）

　●NORMAL END：ひさびさの気が狂わんばかりの連続プレイ。凄く頭痛いです。
色々つけどころはあるんですが、全部を引き換えにしてもこのひきこまれぶりを考えると。
参りました、と言わざるを得ないかと。
面白かったです。
正直、これの後の作品で、途中でプレイを断念するという事件があったもので、Niθ作品にはためらいがあったんですが。
あの韻踏み文とか、編まれたシナリオがまだ若くて良かった（←褒めてる）。文もさほどは難しくなかったし。
私はクトゥルー神話とか全くわかんない人なんですが（伝奇系好きですが）、それでも面白かったです。
いやあ、熱かったんだよ、もう。
ぶっちゃけ古いサンライズ系ロボットアニメ（ガンダム以外）好きならたまらないと思うんだが。
恋愛・・・というには幼かったけど、それでも、６話からの流れの良い事良い事。
たどたどしくてやたら可愛いなあ、このカップリング（カップルじゃない）
アルの嫉妬が凄まじいまでのアクセントでやたら美味しかったし。
ひとまず、個人的には
　・瑠璃の独白がもう萌え。
　・九郎が怪我しまくって、何度も死にぞこなって萌え
　・ウィンフィールドが死闘を演じた
　・九郎×ウィンでいけると思う
（あのベッドで抱き合う(違)シーンでウィンフィールドが女性に見えたのは私だけか）
・・・最後のはともかくとして、もうこれだけでもお腹いっぱい。
だったのに。
最初から疑ってかかってはいましたが、あの衝撃のラストでもう涙が。
愛だよ、愛。恋とかよりももう人生愛に近いけど。
良かった。もう、ものすごく良かった。
でもここでも声が断続的過ぎて別の意味で涙が。
　という事で２周目、13話からいけるらしいのですが。６話から行って来るぜ！　応！！（かぶれきってる）

・・・あーちなみに、あの髪型はどうやったんですか、凄い変化ですよね？

　●TRUE END：えちシーンは１回しかないんですが、暴走しきる２人が見事なまでに良かったので、１回でいいかと。
しかしこの場面で九郎の音声をカットしようとしたところ、あんなに散々ボイスが時々しかなかったのに、
ボイスは消せないわ、フルボイスだわ。本当にニトロのシステムとは相性悪いなあ。
　TRUEですが、まあそうだろうな、というエンディング。
でも引き継げないというのは切なくて仕方ありませんよ？
そう考えるとNORMALの方がいいと思うのは鬼畜でしょうか。ちなみにアルたんファンは切なさ炸裂ですよ？これ。

●ライカ＠巨
　エンディングの数から言ってもこの人がいかに疎外されているかはわかりますが、
まあぶっちゃけ隠し持っているものがバレバレなのですが。
まあそもそもこの人の発言の殆どがわざとらしすぎて好きになれませんよ？
天然系を装われるのはあまり好きじゃないので。
　この人のエンディングは瑠璃より大好きですが。九郎がもうッ！
ライカは当然ですが、幸せになってほしいものです。
あの２人はあれですかね、最初からもうすれ違っていたんでしょうかねえ。でもああいう愛の形も好きですよ、実は。
ちなみに私は２P状態の方が断然好きです。なんであれでえちしねえのかとか思いそうになるぐらいに。

●アル＠今月の口担当。
　というか、エンネアラブとか言ってる人の気持ちが解りすぎた。
可愛すぎるよエンネア。ずっとアレだったので、どうなるのか気になってたんですよう。
いや、アルがちょっと早かっただけの話で、同時であの勝負が開催されたら、決着は実はわからなかったのではないかと。
あの九郎の数々の行動を思うと。
あーあと、嫉妬が瑠璃の時より少ないので、その辺残念なんですが、
もうどう考えても馬鹿ップルなメタトロン＋九郎VSデモンベインのシーンが大好きですよ？

　●BAD END：たぶん、クトゥルーとかよくわかりませんが、異世界神話みたいなの？　
を読んでる人にはいいのかと。まあ伝わるモンはあったので。
最後の選択肢、あれは無限なんでしょうかね？
っていうか、
基本的に
「おはようおにいちゃん」で爆笑して全てを台無しにしたのは自分なんですが。

　●NORMAL END：最後のCG、大好きですよ？色がね。色が。
エンディングの感想的にも好きではあるんですが。まあここまでになっちゃう人だったかなあ、
というのには疑問もあるんですが、まあ、色々変えられちゃったし、
瑠璃エンドのアレを考えると考えたら一直線だし、そこまでたどり着ける男だと思いますが。
まあ、あれです。
TRUE、頼むぞ。うん。

　●TRUE END：オールクリア、です。コングラッチュレーションですよ？

ああ、ごちそうさまでした。

良かった。すげー良かった。
いやまあ、納得いかないっつーか、仕方のない部分もあるんですが、
（瑠璃のアレは瑠璃エンドのアレじゃないのですな、たぶん）
神は見れませんでしたが、満足ですよ。
でもこれはこのタイミングでプレイすると次回作確かにやりたくなりますな（アクション全く駄目だからやりませんが）
まあ色々はあるんですが、それをわざわざ出さなくてもプラスが多かったのでよしとします。
特にラストの辺とかが、かなり惜しい。
まあいつか、出来たら完全フルボイスで見たいですが。。。

★シナリオ統括感想
　
　ひさびさのおなかいっぱい大満足作品でした。
まあ、色々書きたいこともそれなりにあるんですが（シナリオ、声、構成　等々）、
野暮な事を言わないでいいやーぐらいに満足してます。
とりあえず、主人公勝ちな作品でしたな。いい塩梅の性格だったからなあ。
ありがとう。

★ラブ順：
　
瑠璃シナリオ剛造＞九郎＞＞エンネア＞エルザ＞マコト＞ドクターウェスト＞ウインフィールド＞＞アル＞瑠璃＞＞ライカ＞＞＞マスターテリオン

最終オススメ度　★★★★★　ロボット熱血物が好きなら絶対往ける。

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