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果てしなく青い、この空の下で…。

 

メーカー名:TOPCAT
差分ファイル有り 体験版/デモ:無し
原画たかみち  シナリオ:鷹取兵馬
■ゲーム概要(一部HP引用、ほぼK作=胡散臭い香り(笑))
 
あぜ道だらけの田舎町に建っている古い校舎。
以前から話はあったけれど、担任であり、園長代理である先生が春の始業式で、
「本年度をもって本学園は閉鎖となります、皆さんどうか最後の一年間を大切に過ごして下さい」
とそう言った。
学園閉鎖後は駅が出来、電車が通る事になり、村の発展にも繋がるらしい。
大人達は色々と揉めている。
学園の方はというと生徒数は6人、うち男は俺一人。
 元気で明るく猫好きな年下の藍ちゃん。
 藍ちゃんの双子の本好きで大人しい明日菜ちゃん。
 明るく元気で口うるさい幼なじみの悠夏。
 ちょっとぼんやりした感じがあって、でも優しい雨音ちゃん。
 明らかに他人と距離を置いている、文乃ちゃん。
そんなみんなとも、一年後には恐らく離ればなれになるだろう。
先生の言うように、大切に過ごすつもりだった一年。
この果てしなく青い空の下、
大人の事情やみんなの想い。そんなものを巻き込みながら、
想像もつかない事が起きるなんて思いもしなかったんだ…。


★システム(★★★★)
 
 縦書き横書きが選べるのは斬新なのですが、
縦書きがキャラが左なのに対して文面が右から走るので視線が追いにくいかもしれません。
表情を追いながら文面を見るのはちょっとツライかと。結局横書きでプレイしました。
テキスト幅とりすぎで狭く感じるのはどうかと…ただ、ページ表示飛ばしはこれだと楽なんですけどね。
 セーブに関しては『かまいた○』。

★サウンド(★★★★) OP/ED/BGM SE
 
 SE良し。やはり田舎物はこう音があるとのれる率上がりますね。
音楽も入れる所に入れるという感じでいいです。(基本的に無音なのは新鮮ですね、効果的だし)
基本的にヘッドフォンの方がいいかも(要はそっちの方が臨場感あふれてて、という事ですよ)

★CG(★★★★) 背景 立ちCG
 
 
絵買いする方がいそうですね。いいです、こういう塗りといい、絵といいいいですが、
うーん、えちゲーの絵よりはコンシューマ向きかも… 背景は「草薙」ですので、文句無し、素晴らしい出来かと。


■攻略順■
 ★最終推奨攻略順
藍→悠夏→雨音→明日菜→文乃

 ★攻略順について
強制的な順番というのはないのですが、全体的な繋がりがあります。
特に文乃は全体を纏めるメインヒロイン扱いだと思いますので…。
「藍、悠夏」と「明日菜、文乃」はシナリオが被ってくるので続けてしまった方がいいかも。
雨音は夏が悠夏達とかぶりますが、他は単独扱いっぽいです。
オープニングは最初に見て、文乃前にも見ると解っているからかなり面白いです。
基本的に全シナリオすすめるとするとちょっと難しいかも。

先程「かまいた○」だと書きましたが、クリアの仕方によって、しおりの色が変わり、
全キャラバッドエンドなしの一気にハッピーエンドで、エキスパートモードになり、追加シナリオが楽しめます。
ただ、シナリオがかなり上質でバッドエンドもかなり読めるし、話的にはいいと思いますので、
みんなやってるかと思いますが、私が個人で発見した(と思っておくと独りでいい気になれたので…ゆ、許して)

私的には
しおりを2つ使い、
1つ目がエキスパートにするためのもの。
2つ目がバッドエンドを見るためのもので、
先に2つ目のしおりでバッドエンドを見、1つ目のしおりを、「次の選択肢」を使いつつ、ハッピーエンド。
(エキスパートにしてからバッド見るという事もできますが、バッドが後見というのは嫌なので…)
シナリオは全部出来がいいので、エキスパートは絶対作った方がいいです。

藍で萌え(浮き輪がーーーー)、
悠夏で尻に敷かれ(笑)、
雨音でメイド×血の美しさを感じ、
明日菜でラストの予感を感じつつ、
文乃ですっきりさせ、爽やかな青空を見上げる、と。
 
 あと攻略というかシナリオにのめり込むのに必要なものとして、
堂島を心から憎む』が必須だと思われます。ヤツを憎めると憎めないとではヒロインへの愛情度が違う気が…。

★主人公雑感
 
 本編としての主人公ですが、春(楽)夏(喜)秋(怒)冬(哀)と最後には全くの別人の様になります。
秋と冬の表現は各キャラ毎に違ってはきますが、まあこんな感じではないかと。
…すみません、珍しく主人公に感情いかなかったんですよぅ。
脇が良すぎた…

各キャラエンド雑感
 
■藍エンド
 …いいとは思うし、一定以上はのれたんですけど。
(堂島邸のシーンとかハムのシーンとかラストの3匹シーンとか)
乗り切れなかったなぁ。なんというか、上品な小説を読んでる感じで、入り込めないというか。
あー私個人が押しつけがましい女の子が苦手というのがあるですかも…
あと、悠夏と主人公のどっちつかずな態度が。
シナリオはやはりうまいのですが。
求めてはいましたが、『それでいいのか』とか思っちゃいました、最後のシーン。
CGは最高でしたけどね。
納得できるシナリオを求める方は難しいのではないかと。
罪悪感が全く感じられないのが…いっそ覚えていなかったとかどうでしょうかね?
私は不条理万歳主義者ではあるのですが…。
バッドの方が条理的ではあるのですが、明日菜までの理由が不明ですねー。

■悠夏エンド
 かま○たちーーーーーー! いや、みず○ろでも可ですが。
これ攻略なしでやった方偉いです。賢いです。
こういうオカルトチック好きなのですよ。
バッド、ハッピーという順でやっておりますが、バッドを先に進めてしまうので、ハッピー時に盛り上がりに欠けるのが。
…でもハッピーやっちゃうとバッドやらないと思うし…
基本的に、綺麗にまとめられてますが。藍時点で出てきた悠夏の特殊性が余り見られなかったのが残念…
バッドもきれいでした。
この時点でもまだ「うをキター」とかなし。むぅ。私の感受性、どこかもうおかしくなってきてるのかしら…

■雨音エンド
 ベーシックメイドはいいですねー。
一番毒牙にかかっているから当然なのですが、えち多いです。
しかし、未だ堂島氏に対する怒りが少ないのはなぜでしょうか?
そこまで自分が腐っているとは考えたくないのですが。
恐らく各ハッピーエンドの状態で納得できてるからだと…
(もっと鬼畜な事をすると思っていたので小悪党みたいでどうもつまらん(うわ駄目人間))
あと、私の頭が悪いせいか、この物語における雨音の役割がつかめませんでした。
藍みたくはっきりした役割だったらわかったのになぁ。

■明日菜エンド
 根本的に、こういう女の子は苦手(基本的に一番最初に攻略しちゃう)なのですが。
可愛かったです。
ただ、ルート近似だけあって、文乃に持って行かれがち(笑)
えちシーンなんかは特に。勢いよりも謝られた方が弱いでしょやはり。(笑)
親しくなると可愛くなる娘というのは弱いのですよあたしゃ。
他のシーンでも思ったのですが、あったかもしれませんが、
こういうゲームにこそ明るい笑顔のグラフィックが欲しいですね、一枚ぐらい。
だからこそ立ちCG笑顔でも破壊力があるのですが。
不必要に感じるえちはやはりどうかと(なきゃないで文句いうのにね自分)

…も、もしかして、やはり私の範囲から外れてるのかも…うっとも来やしねえ。
……というか、純粋な心の欠片すら私の心には残ってないのでしょうか…
というより脇男性キャラに燃え燃え(笑)
宗介父さんはあのちゃらんぽらんな内に秘めた息子ラブ(に思える)がたまらんし、
(それなりな年の息子を怒って心配するかぁ?(←ヤヲっぽく腐ってるよ自分……))
堀田さんは雨音萌え心を見事なまでに潰せる程いい男だしっ。
(堀田ファンはエキスパートコンプ必須という事で)
チンピラーズもいい漢が揃ってるし(雨音シナリオ見るとね)
……やっぱ色々間違ってるなぁ自分。

■文乃エンド
 補完しきれたような、出来なかったような…
藍、明日菜の補完はできたんできましたし、悠夏の事もでたし。
ただやはり雨音の意義が不明。主人公の立ち位置も不明。もっと何か意味があると良かったのになぁ、
文乃の意義も不明臭い。
シナリオ的にじゃなくて、私個人の趣味として(笑)最後のアレが意味とも言えますけど。
文乃、やはりたまらんです。前もその後も(笑)。
かわええなぁ、を連発してました。

結局全然きませんでした。うわーん。

■おまけシナリオ
…どうしよう、色々と(笑) シナリオはイイ(良いではなし)し、音がたまらん。
●女神達の憂鬱
 …すげえよ主人公。ある意味人外というか○り子宿ってる?(笑)
私こういう設定のSS良く読むんですが、売ってるのでこういうの見るのは初めてだよ(笑)
●2
 …怖いよ主人公、果てしないの?ある意味…
●決断
いい女達だよまぢ女神だよ…こんなどうしようもなくしかもだらしない男に…

上までが通常コンプでみられるシナリオですね、そして。

●???
 エキスパートモードで見れるストーリーなのですが。
これが非常に不満。どちらかというと上のストーリーがエキスパートで見れて、
各個人のハッピーエンドの直後にこれをみせれば良かったのに。
女の子とのハッピーの直後に見れた方がまだ良かったような…
…簡略化されすぎててエキスパートしてから見るとビミョー…

★シナリオ統括感想
 
 
上にも書きましたが一番必要なのは『堂島を憎む心』であった気がします。
ですが、私はもっともっと凄いことをやってくれるのかと期待していたために、
(や、陵辱っぽいとかじゃなくても、もっと陰湿っぽいのでも、まあ、もっと酷いのかと思ってたのですよ)
あまり『ヒロインは俺が守る!』という気持ちになれなかったのが、残念でなりません。
でも、シナリオも絵も音楽も全てがかなり上質の作品ですので、結構オススメだったりします。

★ラブキャラ
 
父と堀田。どうしようもなく高いレベルの脇役かと。

最終オススメ度 ★★★★ 統括的に伝奇物駄目という方でなければ万人に勧めやすいのではないかと。

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