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加奈〜いもうと〜(もういちど君に逢いたい版)

※加奈の状態に対しての記述をしています。
※夕美に対して異常にキツイ発言をくりかえしてます。
嫌な方は←これ押して戻って下さい) 

メーカー名:D.O.
差分ファイル:無し 体験版/デモ:無し
原画:米倉けんご  シナリオ:山田一
■ゲーム概要(ほぼK作=胡散臭い香り(笑))
 
 
俺には加奈という病身の妹がいる。
幼少の事件がきっかけで俺は加奈を護っていく事を誓い、そうやって、ゆっくり。俺と加奈は成長をしていく。
繰り返される加奈の入退院。
様々な、生と死。生きること。死ぬこと。
例えそれが殆ど病院だけでの生活だとしても。
護る事が護られていたことなんだと。
脆く儚いのは、本当は誰だったなんて。
強いのは。誰よりも強い彼女は知っていたんだろうか。


★購入理由
 
 
泣きゲー不足を感じたので。

★システム(★★★)
 
 
プロテクトかかってるわ、CD起動だわで、
読み込みの時にCDを削り取る様な音が聞こえるマイマシンで最後までプレイできるかわかりません(笑)
画面保存出来るのは凄くいいんですが。スキップが非常に不安定で、暴走しやすいです。
それと、ノーウェイトでプレイしている身としてはSEのたびに止まるのが辛いです。

★サウンド(★★★★) OP/ED/BGM SE
 
 
 「メモリアルセレクション」として別会社から再販されたもので、リニューアル前のものですので、声なしです。
そもそもBGMとOPの音量が凄く違うのが気になるんですが。
SEラブ派としてはあるのはうれしいんですけど、メッセージが止まってしまうのがつらいですね。
SEは上質。リアルな音が楽しめます。

★CG(★★★) 背景 立ちCG
 
 
何ともコメントしにくいCG。オリジナリティはこれでもかというぐらいありますが、
恐らく子供(あるいはデフォルメ)を描いた事がない方だと思われ、幼年期も青年期も同じ様に見えます。
…大人びて見えるとかいう表現が可能ですが。


■攻略順■
一度エンドを見ると最初に選択肢が追加され、「〜いる」で本編、
「〜いた」でおまけシナリオに入ります。(知的ルート補完シナリオです)

 ★Kの攻略順
ED4:知的ルート1:雪
→ED3:夕美エンド:迷路から→ED5:知的ルート2:おもいで→ED6:知的ルート3:今を生きる(5、6は連続でプレイ)
→ED2:ノーマルエンド:追憶→ED1:ベストエンド:はじまりのさよなら→おまけ

 ★最終推奨攻略順
ED2:ノーマルエンド:追憶
→ED3:夕美エンド:迷路から→ED4:知的ルート1:雪
→ED5:知的ルート2:おもいで→ED6:知的ルート3:今を生きる→おまけ(5、6、おまけは連続でプレイ)
→ED1:ベストエンド:はじまりのさよなら

 ★攻略順について
基本的な流れは最後までほぼ同じ。どのエンディングもかなりズン、とくるものがあります。
流れ的には、1、2、3、456おまけ という感じで。


★主人公雑感 (名称変更:不可)
 
 幼少時の一件から一気に大人の階段を上りきり、ある意味枯れて達観してしまったかのように見える青年。
加奈第一主義。
だが、内面の情熱は沸点が低く、熱暴走を起こしやすい。後半のシビアな状況になればなるほど、
彼の暗い情念が見え隠れする気がします。
まあ暗い部分は夕美によるトラウマが原因なのは確定済みなんですけど。強い女に弱いんでしょうな。

★シナリオ/エンド雑感
 夕美エンド以外は加奈エンドなので統一で。

幼少期:
 可愛いですな、加奈。というのは置いておいて。やはり山田氏作品には相性がいいなあ、と。
恐らくですが年代が似ているのか…というより似せてくれてるのか。
若い人(使いたくない単語だったなあ)ではちょっと首をかしげる部分でもそうだよなあ、とか。
ただ、みんな通ってきた事のある事があるので感情移入しますな。兄妹比較の理不尽さなんか特に。
…上だったもんで余計なんですけど。
…そういや、フルCGではすっかり大人モードの加奈ちゃんですが、立ち絵はちゃんと幼く描かれてるなあ…つーか身長?
中等期:
 えっと。夕美登場。えっとちなみに最初に言っておきますが。
夕美ファンだという方は速攻お戻り下さい。

よっっっっっっっっっっぽどの事がない限り、彼女に対して好意的な文章は書かないと思いますので。
というか。
大嫌いですこういう女。
あからさまにいうと性悪すぎて殺意すら覚えます。というか一番生に近いよなあいるよなあこういう人。
彼女の行動原理もどうしてそうしたかも想像つくんですけど、それでもなあ。
本当に隆道くんもとんでもないのに目をつけられた挙げ句、刷り込まれ、トラウマをねじ込まれ……
だからこそ余計に加奈が可愛く見えるんですけどね!
 やっぱうまいなあ、を連呼しつつプレイ続行。
こういうキツイ正面からくるゲームって普通のコンシューマにはないですからねえ。
それがそもそもPCゲームに走ってる理由なんですが。
…痛く苦しいです。 でも心に入り込んでくるなあ、と。
このゲームはなおさら、経験があるか、そして距離はどうかに寄ってくるかもなあ、と。
幼年期のからかわれ、なんていうのは経験があるので、痛いんですけど、
病気とかは周囲含めてほとんど感じない距離にいるので…、別な意味で痛いですな。
高等期:
 解ってたとはいえ、辛いです。どうしようってもどうしようもない届かない世界が。
……誰か助けて。
で、暴走。
見ていられないシーン…というよりやはりこのアマは魔性の女だと解ったシーンなんですけど。
でも表面的にはともかく、ここで語られるとある部分を考えると……!!
復讐完了(嗤)
 個人的にはもう彼女のフルCGは用意してもらいたくないというか、この心の復讐完了で終わって欲しいぐらい(笑)
あ、あああああ………
_| ̄|○
復讐失敗どころかやはりしくじって……
 …いやまあ…仕方ないか…まさに自業自得。
ヘタレだなあ……
 で暴走機関車夕美に乗っ取られてどこまでも。
というか、表面的に大人になってる分、暴走しやすいですな。
そしてその衝動がどこから出てるのかと考えると…暗い嗤いが。

■エンド4:雪
 雪ルートに向かっております。
電話一本でどうにかなる関係なら前もって言えなかったのかというツッコミは無視の方向で。
(一瞬浮かんだ余りにも暗い思念はひとまず閉まっておく方向で。
 …こういう考え方できて、一般人に馴染んでる人って逆に危険だって言われてるんですよね…あはは…)
そして、一言で済まされた空白の件にも妙な安堵感を持っている事も。
やっぱ両親というのは鬼門ですな…というか親世代が全員鬼門…
どうして中庭であんな事をいうのかな。ただでさえ背負っている荷物が普通の青年の量ではない彼に……
…そもそも波風立てないとゲームにならないじゃん、と言っている自分がいますが。
 終了。素晴らしく…というか綺麗にまとまりすぎた感はいなめませんが、がっちり極めて頂きました。
両親、恋敵、恋人と全部きっちり(?)精算して。そして、前へ。
ただただ、涙が。
主人公云々よりも加奈の強さに。
 蛇足ですが、奴は置いておいて。両親が良いです。他のゲーム同様、肝心な所で消えますが(笑)
ちゃんと理由付けもどうしてかの言い訳もちゃんとしてる辺りが、加奈と隆道の親なんだなあ、と。
いい両親でした。

 で。涙はやんだので、さくっと。…攻略順に悩んでおります。
これだけ夕美ぎらいのワタクシ。
嫌な物から進めるという私がアドバイスに従って夕美エンドをファーストにしなかったのですが。
あえて行ってしまうべきでしょうか。黒っぽい人が見られること確実な気がするんですけど。
…逝こう。
行って……さくっと戻ってこよう。加奈の所へ。
逝ってきますよ、夕美の所へ。…あ、ちなみに私個人は結局喰われちゃった、流されちゃったと思ってるだけで、
恋人なんてこれっぽっちも思ってないですから!!
 あーちなみに。そんなに長い作品ではありません。スキップ使ったら1日潰せばできるかと。
…話もかなり重複しますので、スキップも多めに使っていくことになるとは思いますが。

■エンド3:迷路から
 さくさくっとスキップして進めております。
感動作なのは確かなんですけど、3度(試しプレイと称してインストール時にかなり見てる)も見てれば、
スキップしてても許してもらえるのではないかと。
そういや、私繰り返しプレイを何度もするところって笑えるところばかりかもしれません。
 順調な交際をしているようです(棒読み/意訳:強制スキップはないんですか先生orひとまずスキップは確定)

エマージェンシー、エマージェンシー!!

 タスケテタスケテ、と電報でも打ちたいぐらい。黒い彼女が誕生してます。ええ、好きですけどね!!でも!!
あああああああああ!!
……はあふう。どうどう……落ち着け織れ。…いや俺。

ぎゃああああああああああ!!!!!!!!

 上のエマージェンシーなんて簡単に越えるぐらいの危険モード来ました。
ドウシタライイデスカ? …おちつけおちつくんだ自分。
いや、走りきってもいいんですけどね。黒いし自分。

 終了。えっと。いや、あのままで良かったのに(え
…ゲーム本当にやりすぎなんでしょうな。最初の感想が。『鬱じゃないじゃん』でしたから。
鬱なのはお前の脳だと誰か言ってやってください。
いや奴の物になるぐらいならあの世界に逝ききってしまった方が…!
…判ってます。加奈は絶対にそれは望まないでしょうし。
ただ、本当に衝撃が弱かったのが逆にショックで。
派生のバッドエンドってないんですかねえ。ふふふ(暗い嗤いMAX)

■エンド5:おもいで
 エンド4データ派生…なんて書いてる場合じゃなく。そもそもエンディング近くまでは同じ道のりを歩くことになるので。
 ……ただただ涙を流すのみ。
 加奈は当然ですが。隆道も強いなあ…
…最後のあの画面は……もうどうしようもなく涙が。
 ひとつだけ残念なのが、事情があって、かなりいい所でプレイを中止しなくちゃならなくなって、
ちょっと感動が薄れてしまった点。くそう。

■エンド6:今を生きる
 超大スキップ。というか、6用の特別イベント等は残ってないので最期の選択肢までスキップだったような。
もはや感動もへったくれもないですな。なんて酷いのか自分。
いや、ほら…3回目だし。ベストエンドはそれなりにスキップしないで見ようかと……
いい話ではあるんですよ?ただ何度も何度もという気に私がなれないだけで。
 え………と………? …どこまでもスキップなままエンディングテーマなぞが流れてるんですが?
…しくじった……?
 ふう。終了。5派生というか、エピローグのみ違うというエンディングでした。
私ですか?当然嫌いですが何か?(能面の如き表情で)
…誰よりも俺が鬼ババだ(笑)
というか奴が本気なのは十分伝わりましたし、恐らく奴に再び喰われちゃう事は確定なんですけど。
なんていうか、本能で好きじゃないので。

 というか、ここまでレビューしておいて何ですけど、ここまで夕美を忌み嫌ったレビューサイトもそうそうありませんな。
…嫌な特色だ…
 さて、いよいよノーマルエンドとベストエンドの2種類となりました。ギリギリまで共通のようですので、
一気に走ってまいります。

■ノーマルエンド/ベストエンド
 奴を拒否し続け、ライバルを蹴落としつつ、進めております本ルート。
今までの流れとは随分異なっております。
…半ばの泣きシナリオ関連が全部ないなあ…まあそうならないとエンド5とか6とかの取捨選択が痛くて仕方なかったので、
いい流れかと。
…なんでえ?ねえ何で全部拒否しつづけたのにこうなるのかああ!! 結局奴は居続ける事に。
…うーん、でも今のところ、5,6エンドのがいいかも…
 ノーマルエンド終了。
なんというか…いや、最後の事を考えるとこのエンドいいんですけど、それまでは断然5,6なんだよなあ。
……というか私のこの異常なまでの夕美嫌いがこのゲームの感動をかなり削っているのは確かなんですよ。
いい加減諦めろ自分。
 ベストエンド。確かにベストエンドなんですけど……………。
自分の腐れ具合に嫌気がさしますな…どうしてこう素直に感動できないんだろう。
まあ、自分の目でみて確かめてください、と。

 確かに名作と名高い作品でありました。
利点でもあり弱点なんですが、ヒロインが一人しかいないという点でルートがほぼ1本しかないため、
繰り返しプレイで感動が薄れてしまうという点。
後、夕美を完全に除外するルートが欲しかったんですけど………駄目ですか?

■おまけ
 エンド5or6時点で絶対に見た方が大吉。……やっぱ5とか6の方が好きなんだ私……
ベストエンドが大好きって何できっぱり言い切れないんだろう……

★シナリオ統括感想
 
 自分や周囲にそういう事がないと向き合うことのない事に向かわせて頂きました。
経験がないので、個々の感想はかなりバラバラになるんでしょうけど、
そういう事に目を背けている自分がいるのをかなり意識させてプレイさせて頂きました。
 正直いうと、エンディング数が多いのが逆に感動を摩耗させてしまっている感がありました。
ヒロインは加奈だけだというのは当然なんですが…うーん。

★ラブキャラ
 
加奈以外に誰を?
最終オススメ度 ★★★★ 良作。ただし、生と死に向き合う覚悟がある程度ないと辛いかな…

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■病的な夕美嫌い補足■

 広い心を持て、と言われてしまえばそれまでですし。
 あれはそもそも本人のせいじゃないじゃないか、と言われてしまえばそれまでなんですが。
でも。私はやはり許すことは出来ないかと。
あの態度はやはり自分だけが助かりたい行動だろうとしか思えないんですよ。○学生ですから当然の行動なんですけど。
…ごめん、思いっきりいうと、経験談がモノを言い過ぎてるんですけどな。
…いや、夕美エンドでもいっその事逝きっぱなしでいいのに…と思った時点で夕美嫌いを再認識しましたけどね。