REVIEW(キスと魔王と紅茶～Kiss×Lord×Darjeeling～)★Kのゲーム本箱

（注：多めの毒入ってます。嫌な方は■←これ押して戻って下さい）　

メーカー名：ま～まれぇど

プレイメディア：DVD　プロテクト：無し　差分ファイル：有り　体験版/デモ：有り

原画：みけおう、ちこたむ、さそりがため、高苗京鈴、KENGOU　　シナリオ：黒白線、サイトウケンジ、Ｏじろー

■ゲーム概要（ほぼＫ作＝胡散臭い香り（笑））
　
　　広大な敷地に全てが揃っている全寮制の学園。
努力でその学園に奨学生として入ることの出来た天涯孤独の少年は、
仲の良い友人達と賑やかでありつつも穏やかに、望み通りの生活を送っていた。
そんな生活の中、とあるきっかけで冷たい美貌を持つ生徒会長、九曜更紗と話す事になる。
　　－－本来ならば、ささいなきっかけ。
それが大きな歯車を回すきっかけになってしまう。
　　－－何故か生徒手帳にすら書かれているという「魔王」という存在。
　　　　　何故かそんな存在になることになってしまった、自分。
　　何故か、下僕として、あの、生徒会長、更紗が付き従うというとんでもない世界に飛び込んでしまう。
でも。その歯車は、
　再会した幼馴染み、穏やかな、優奈。
　優奈の親友でありながらも正反対の生真面目さで説教ばかりの、つばさ。
　彼らの担任でありながらも、幼い容姿に似合った幼さの先生、千代子。
　高嶺の華であり、病弱のため、なかなか学園にすら来れない理事長の孫娘、リセ。
回り出した歯車は少女達との触れあいをも回し、少年に少女との絆をも生む。

★購入理由：サイトウ氏の名前を見逃せる程ではなかった・・・なかったがためにっ・・・

★システム（★★★）
　
　基本データは最低限は揃っているが、あくまでも最低限。
一番セーブロードを使用するであろう、map選択肢でクイックセーブとロードしか使えない等、
不満は残ります。

★サウンド（★★）　OP/ED/BGM　SE　声
　
　記憶にない程に薄い。
　OPもEDもBGMも声も。どうしよう、健忘症？　というぐらい印象が残らない。
辛うじて忍as北都様ってぐらいどうだよ。後男性陣。
　SEはほぼなし。

★ＣＧ（★★★★★）　背景　立ちCG
　
　うーーーーーーん。
悪くはない。悪くはないんだが・・・・。
一番のウリな筈なんですが・・・orz　みけおう氏のレベルが若干下がり気味？
雑誌掲載時にみけおう氏以外から、
「他の原画浮かないように」という発言が結構乱発してたんですが、
それが、みけおう氏のレベルにまで影響したのか、それとも元々なのか・・・。
全体のレベルが下がっている気すらします。
とりあえず、レベルが下がったとしても、もうちょっと個性を出しても良かったのでは。

ただし。
ただし！だ。
塗り師に凄まじい能力者が居ます。
ぶっちゃけ、この人が「ま○ろ色」に居たら洒落にならないぐらいに・・・
透明感のある塗りというのはぶっちゃけ薄く塗っただけ、というのはよく見るんですが、
透き通った感のある塗り、というのは実は少なかったりします。
特に。
会長の黒ストの足の部分と股座の部分の塗りはネ申以上の何かが光臨された方が居ます。
黒スト信者は買ってもいい気がする位にこの塗りは凄まじい。そして破れっぷりも。

正直、絵のみが、何とか人に言える部分なのですが、
みけおうフェチだけじゃなく、黒ストフェチの人にもいける作品だと思います。

■攻略順■
　★Ｋの攻略順
つばさ→チョコ→忍→優菜→会長→リセ

　★最終推奨攻略順
つばさ→忍→チョコ→リセ→優菜→会長

　★攻略順について
　ほんのちょっと攻略順を考える必要があるのは、優菜とリセ。
設定が正反対なため、優菜→リセの順でプレイすると、盛り下がること確実。
　リセシナリオ、確かに他のキャラよりは悪くはないんですが、
他シナリオだと存在すら危ういし、優菜の後だと盛り下がるし、でラストはどうかなあ、と。
会長ラストの方がいっそ良いかと。

　まあどれにしても、キスも魔王も紅茶も凄く期待しないでおく必要有り。
ただの突飛な学園ラブコメぐらいに構えておけば大丈夫です。
・・・その結果、まっったく楽しみにしてる部分がなかったゲームになったんだがな・・・

　薄すぎだというのにそれでもシナリオのレベルの差が若干はっきりしてますので、
回避するべきラストキャラ、というのは居ます。
　メインは更紗、
合格点は、ギリギリでリセ（ただし他ルートは存在すら危うい）、
えち担当は優菜、つばさはえち担当その２。
短いのが千夜子。忍はバッドエンド（おまけ）扱いです。

★主人公雑感　（名称変更：可・不可）
　
　　過去により、自分に親しくしてくれる仲間を大事にしつつも、自分の事を顧みない感のある、
できた主人公ではあるんですが。
・・・シナリオがそんなシナリオにならなければ、そんな設定もただ埋もれるだけで。
最後の印象としてはただのエロガキの印象しか残っていないのはどういうことか。

★シナリオ雑感
　
　本ＨＰでの基本精神はこれで。

「ま～まれぇどだもの」（み○を風に）

自分が一番嫌いとしてる、エピソード感の繋がりの悪さ、
エンディングすら投げっぱなし、
設定ほったらかし（意味無し）。

そうかこれが「やまなし、おちなし、いみなし」って
やつかあああああああああ！！！！

　等々色々あるんですが、この精神だと乗り越えられてしまうのが不思議。
つーか、期待することすら意味を感じません。
ほんっとうに薄い、山も無い、オチも弱すぎて無いも同然、意味も感動も無かった、という見事なやおいっぷりを見せてます。

★各キャラエンド雑感
　
●つばさ＠ツンデレ劣化テンプレート
　最後に若干、キスも紅茶も魔王も出てきましたが、刺激にもならない程度。

不要だったよな？

　シナリオはごくごく普通。
長さはそれなりにあったものの、起承転結に気付く前に終わった気がするぐらいもう変化がない。
ツンデレテンプレートを用いながら、普通以下のライターが普通以下に仕上げた出来。
上に描きましたが、刺激がないから、じゃあ、甘いか平坦かと問われても困るぐらい薄い。

●チョコ＠口リは微妙
　エピソードが１つしかなく、かつ、ふっつーのイベントでくっついちゃう、という、
これがまさにやまもおちもいみもないシナリオ。
しかも、チョコという個性としてはあからさまに子供なのに、シナリオの最後で急に大人になってしまうという、
どっかの名探偵みたいな状況に。口リスキーの人は微妙な気がする。
魔王？　・・・あー、そんな人いましたっけ・・・（遠い目）
そして、友人達を一番ほったらかしにしているサイドストーリーが泣ける。

●忍＠期待してたわけじゃないんだからねっ
　色々な意味でバッドエンド扱い。シナリオになってない。あくまでもおまけ。
ヒロインエンドを迎えられなかった場合のエンドだわ、
あっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
シナリオな筈なんだが、ＣＧは２枚（差分無）、そのうち、あからさまなのは１枚のみで、
エンディングは２種類ですが、それも１枚のあの一部分がないというだけの、
　なんともまあ、しょぼい出来です。

き、期待してた訳じゃないんだからねっっっっ（脂汗流しながら何かを目から流しながら）

●優菜＠本来ならメイン系なのにメイン原画家が描いてないってどうなの
　流れ的にはつばさと同じ系でいいかと。ひたすら馬鹿ップルルート。
馬鹿ップルになったら空気読まなくていいとか思ってるシナリオってのは本当に勘弁。

　あ、呆れて声も出せない、ぜ・・・orz
パッケージで裏ヒロインの様に待機していた幼馴染みな彼女は、
ただのエロ猿ヒロインで、えち担当で、シナリオも設定もどうしようもなかったんだぜ！

●更紗＠クール
　以外なキャラがほんのちょっと活躍する、という程度で、相変わらず、
キスも魔王も紅茶も恐らくこのシナリオが一番出ているかと思いますが、
それでも薄いし意味が感じられない。
まあ楽しむポイントとしては更紗のツンデレな割にＳさが残る所ぐらいかと。
とりあえず、他のシナリオ設定を無視したり使ったりとご都合主義が笑える。

●リセ＠いつの間にか出ていつの間にかいない

うーーーーーーーーーーーーん。
各地でこのシナリオだけはまだマシだ、と言われたリセシナリオなんですが。

この自分の感じる微妙っぷりはどうなんだ。

　そもそも共通シナリオでリセの登場が少なすぎて感情移入出来ない。
　（恋の力(？)とはいえ）毎日眺めていただけの男をすぐ解る、とだけで進むシナリオ。
　両親の死という「死」が身近にあった筈なのにその事が抜け落ちているかの様なシナリオ。
　
　後。
　えちゲーだから仕方ないのは重々承知だがあえて言わせてくれ。
　
　　　洒落にならない状態のヒロインに何度もってどうなんだ？
　　　いくらなんでもご無体すぎやしないか？
　　　
　子孫を残すためとかそういう発言でどうにか自分をフォローしないといられませんが。

・・・いやどうせ都合の良い展開が待っているんだから大丈夫ですが。

　確かに、会長→リセ→優菜という攻略順についての意義はあいわかった。
最大近い面白味が、優菜シナリオを味わった自分にはあっさり解りすぎますが。
そしてその結果迎える展開もな（笑）
なんつーか、もう一緒に心配する必要がないんだよなー・・・orz

　思い出の為とはいえ、苦痛を起き続けさせるのはどうなのか
　　　（そういうシーンはないが設定ではそのはずだ）

終了。結局自分の中では微妙なままだったなあ・・・
というかさあ、期待してた部分が完全に抜け落ちてて、一気にサイドストーリーな気がするってどうなのか。

正直、ま～まれぇどの処女作、「こんねこ」の訪花シナリオ、あの方がまだマシな気がするんですが。
きっちり終わってない辺りは尚更。
あのシナリオは泣きながら文句言った自分ですが、この微妙なラストなら、
あっちの切なさの方が良かったって思えるってどうなんだ・・・

★シナリオ統括感想
　
　「期待」をするだけ残念な結果になる作品。
　
　感想をここまで書いただけでも俺凄い！と思わせるような
山もオチも意味もない薄い作品。

＿|￣|○

↑マークが似合う作品です。

　後思い付いたのが、「これ何かのゲームのファンディスク？」という事。
まあ、ファンディスクと考えても薄すぎる。
設定の不必要さや、既に何かのイベントが起きたのか？という空白有りっぷりは、笑いすら乾かします。
正直、頭の数字３台のＦＤぐらいだったら買ってもいいか、と思える質と量です。

まあケンジからの卒業料金として支払うしかないんでしょうなあ。

最終オススメ度　★★　勧めない。かろうじてみけおう絵ファンのみ。

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