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誰彼

※設定のネタバレにある程度踏み込んでます。謎の老人とか(笑)嫌な方は←これ押して戻って下さい) 

メーカー名:Leaf
プレイメディア:CD(完全版がDVDで発売済) プロテクト:無し 差分ファイル:無し 体験版/デモ:無し
原画:カワタヒサシ  シナリオ:竹林明秀
■ゲーム概要(ほぼK作=胡散臭さすぎる香り(笑))
 
 
 男は目覚めた。
戦争という大きな時代の流れを越えて、ほぼ不老不死の肉体をもって目覚めた平和な時代。
同じく目覚めた仲間によって、殺されそうになったものの、何とか撃退したものの、
彼は倒れ、病院で目を覚ます。
 目覚めた彼を見つめていたのは、
  彼が助け、彼を助けた、元気な少女、月代とその友人夕霧。
  病院の院長でもあり、彼の様子を見た女医、麗子。
  病院の看護婦である高子。
 敵との戦いの前に彼に立ちはだかったのは50年後という異世界の様な未来。
 そしてそれぞれの執着から彼を狙う敵達、そして、彼の過去。
 彼の新しい世界のために彼は戦うことになる。


★購入理由:伝説レベルと言われるアレ文章を期待。

★システム(★)
 
 
すでにDVD版が出ているからなのか、差分が手に入れられず、少しフリーズに悩まされてるので、
セーブはこまめにやる必要があるかも。
 一定のものはついていますが、セーブにサムネールがない 等ありますが、仕方ないかと。
ゲームシステム的にはアニメーションを基調とした様々な実験が行われているようですが、
自動シナリオの部分が止まらない、勝手に進む等、ADVに慣れてると拒否感があります。
スキップもちょっと遅いです。

★サウンド(★★★) OP/ED/BGM SE
 
 
流石に音楽のレベルは高い。ボイスがないので、逆によく聞こえるのが解るんですが。
OPもEDも男性ボーカルを使用し、チャレンジ精神の豊かさが見えます。
SEは音が殆ど流れきらないとテキストが進めないという邪魔な感じが減点。

★CG(★★★) 背景 立ちCG
 
 
今の流行に揃えた絵よりもこの頃のカワタ氏の絵の方が実は好みだったりします。人物の塗り方法も好み。
背景等は普通レベル。草薙なのに。Leafから考えると若干低い気もしますが。


■攻略順■
※様々なエンドを迎えるとメニューの右下にCGや音楽などのおまけが開示されます。
※全エンドを迎えると最初からの所で『麗子の部屋』というおまけシナリオが出ます。

 ★Kの攻略順
月代(NORMAL→HAPPY)→きよみ(NORMAL→TRUE)→岩切→高子→麗子

 ★最終推奨攻略順
岩切→高子→きよみ(NORMAL→TRUE)→月代(NORMAL→HAPPY)→麗子

 ★攻略順について
 攻略順と銘打ってますが、誰とえちしたというだけの順番であり、別段そのヒロインと心まで
繋がるわけではありませんので、ご注意。岩切エンドを期待しすぎて絶望した自分からの忠告。
メインはきよみなんですが、なんですが。ラスト回避推奨です。麗子は別の切り口のおまけシナリオ扱いかと。
自分の最初の攻略順は某超有名攻略サイトの順番通り。
内野と外野と考えると、 外野:高子<月代<麗子<きよみ:内野


★主人公雑感 (名称変更:不可)
 
 設定の割りに油断とか隙とか行動とかが多すぎなのと、ありとあらゆる意味で言葉が足りない人。フォローもおかしい。
しかも常時見下した態度でいるのがすげえ。常にきっと自分は選ばれた存在なんだとか思ってそう。
それが平気でヒロインへの態度にもある凄まじさにはびっくりです。

★シナリオ雑感
 
先に魔法の言葉を唱えておきます。

『考えちゃ駄目だ、感じるんだ。理解するな、感じるんだ

こうしておけば、意味不明な言動も一定以上ツッコミを入れることなく楽しめるかと。
 売りであるアニメーションですが、気になるところは気になる
(肘とか膝を使ってないのでゾンビみたいな動きになってるとか、しゃべらないと肩で息をはずませっぱなしだとか)
ものの、結構細かくて楽しいです。
しっかし、なんというかまあ、同人臭い文というか。
使いたい単語とか台詞とかがあるのはわかるんですが、人に説明しなれていないのか、
私は完全に人の事言えませんが、私同様、このライターさん、主語が抜けてます。
そして、5W1Hのどこかが抜けてるんですなあ。

え?
お、おわっちゃったよ? ヒロイン雑感とか書くとかの前に終わったよ?

★各キャラエンド雑感
 
●月代@元気娘
 根本的に心情を語るようなシナリオではないので、彼女の性格の詳細とかはさっぱりです。
まあ見ての通り、元気で明るい子だなあ、というぐらい。
■NORMAL:もう一気に祭りの舞台に出されて、伝家の宝刀を持ち出されて、やっつけて終わり。
 すげえ、これが誰彼クオリティか!
 いや、こういうどうしようもなさは逆に癖になりそうですよ?いいんだよそれで。
 相変わらずの電波言動の蝉丸&ライター氏。というか弱いよ弱すぎるよ蝉丸。
どこが最強なんだかさっぱりだよ。
やられ続けた挙句、月代まであんな目に合うし。っていうか、そのシナリオですが、あまりにもあっさりしてるし、
そもそも月代と蝉丸は恋愛状態に無いから全然可哀想に思えない。
でも一生側にいるとかってどうよ。死なないんだよね、この人。そういうの全然無思考。
夏終わったら一緒に月代の実家に戻るんか? すげえなあ。
■HAPPY:
感想というか。ついに来ましたあの有名な
『俺が知っている俺にまかせろ』
すげえすげえ超すげえ。 ・・・うーん、でも個人的には、
『臀部を露出するのはよくない』の方がすげえと思うんですがどうよ。
まあ、全部蝉丸さんに任せるしかねえんだけど。ていうか任せるしかねえだろ(笑)
っていうか、この設定がないと電波な蝉丸氏主人公のゲームがえちで18禁にはなれねえわな。
ほお、そうきたか、と素直に感心しております。
岩切との水中戦で怪しいかなと思ったんですが、二重だとは思わなかったので。感心が続いてますよ? 面白いですよ。
主語が抜けてたりとかはしますが、十分に面白いんですが。ギミックとか。
まあ登場人物が多すぎますがねえ。
 山場終了。まあ恋愛は最初からほったらかしですから、どうでも。

わははははははははは!!!!

 電波電波キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
いつのまにそんな存在に? もう笑うしかない展開に大笑いです。
いや、月代はいいんだよ、デフォフラグ立ちだと思えば。ですが、いつのまになんだ蝉丸氏。

●きよみ@メイン・・・にしては薄すぎ
 えっと、クローンが活躍するシナリオでかつ名前が同じものですから、どっちのきよみかとか。
いや、あっちのきよみだろうけど。
■NORMAL:あ、終わった。早いなあ。っていうか、御堂はどうしたんでしょうかねえ。
さくっと消してそうだけど。ちなみにここでようやく悟さんの立ち絵登場。カコイイ。
■TRUE:月代の時には書きませんでしたが、微妙にアクションが入ります。1ヒロインごとに1回?
というか、反射確認というか。えっと今のところ4回ぐらい死んでます蝉丸氏。
あーなんとかいけそう。っていうか、きよみTRUEいうより、悟TRUEだよな?<違
きよみもプレイヤーの気を引かせるシナリオがないままここまできてしまったので、どうも薄い。
終了。しかしエンディングは衝撃的でした。うはあ!という感じで。
実はこういうシナリオ、結構好きだったりする自分。
何でそこまで、という気持ちもしますが、これはこれでそういうのもあるかなあ、と。
ちなみにエンディング風味からいってもきよみがメインなのが確定かと。
<ネタバレ開始>
メインヒロインだからこそもうちょっとどうにかできなかったのか。
まあ悟氏はしょうがないとして、あの手の中のアレをどうにかできなかったんでしょうかねえ。
ちなみに一番可哀想すぎるのが裕司。最初の1回目は4人といわれていたのに、後は全部3人。
蝉丸、きよみ、悟の3人。 最後のCGまで居ない有様。哀れすぎる・・・・
<ネタバレ終了>

●高子@ほんわか天然
 あれですか、姿形を異常に似せて見せたのは罠ですか!罠・・・orz(血涙)
なんというか、おまけもおまけ。超おまけ。しくじれば夕霧より担当(泣)
うーん、きよみの前にやってれば前哨戦的な扱いで居られたんですが。
こういう考え方ならきよみシナリオはああなるわなあ、的に。

●岩切@ツンデレ人魚
 自分以外を認めていないツンデレというより孤高の水用強化兵。実はかなり好み。
だって、すごく頭悪そうだし。
 期待しすぎた自分がかわいそうですっていうか、期待するんじゃない。
選択肢が高子と1つしか違わないという時点で気づけ。
えっと、バッドエンド扱いです。いや、他も結構バッドだけど。

 さて、凄い勢いで評価が下がってはきていますが、じらってはいないかと。
文章が足りなさすぎるのはわかりますが、悪くはない。
たぶん、月代エンドを最後にしてれば幸せになれたんじゃないかと。自分的に。

●麗子@ブラック医者
 黒いニヤリという笑いが凄まじく似合う女性。似合いすぎる。長い白衣にスカートが。
しかしラストにはどうかと。ラストにするべきシナリオなんですが、外伝というか、別の切り口というか。おまけです。
麗子先生とはどうにもできないよー、先生も後から言ってるし。
あーちなみに麗子エンドをプレイしたあと、最初からを選ぶと
『麗子の部屋』なるおまけシナリオが開示されます。
おまけシナリオの方が断然良いし面白いっていうのは僕と君の秘密だ。
■麗子の部屋:もう今までのを全部台無しにするというか、たぶん1週間ぐらい徹夜させられて、
おまけ作れよとか命令されたらできそうコレ。個人的にはあの人ときよみと蝉丸の三角関係が気になる。
ラストエンディング曲にもかなり笑わせてもらいました。

★シナリオ統括感想
 
 あっさり。さくっと1日で攻略完了しますので、さらっと血系ゲームやりたければ悪くない。
個人的には超シナリオとか言われてて、別の意味で期待してたのに普通で、
逆になんであんなきついコメントとかあったのかわからないぐらいなんですが。
やっぱ俺の血は何者だとか言わなかったからですか?(笑)

★ラブキャラ:夕霧<(越えられない壁)<高子<麗子<老蝉丸<月代<御堂<岩切<<悟<蝉丸
最終オススメ度 ★★★ 伝奇系としては普通に面白かった。

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-攻略順付き美少女パソコンゲームソフトレビューHP★Kのゲーム本箱-

 

 

■超ネタバレ(完全終了後閲覧)自分のためのキャラ解説■

【ネタバレ開始】
●坂神蝉丸(若):
戦時中、帝國陸軍特殊部隊に所属していた強化兵。50年後の現在に眠りから目覚める。
 7人いる強化兵の中ではたぶんバランスの良い強化兵だったと思われるが、めちゃ弱い。
 仙命樹という細菌を注入され、ほぼ不老不死となっている。(脳を破壊されたら死ぬが、怪我等は超回復できる)
●坂神蝉丸(老):若蝉丸の覆製身(クローン)で、同じく仙命樹を注入されているが、作用せず、
 50年を経て70歳の老人として過ごしている。
 不老不死を望む老人。黒幕その1。高子シナリオ限定の黒幕であって欲しいんですが。麗子の手の内の悪だけど。
●三井寺月代:老蝉丸の孫で、夏の間を彼の家で過ごす元気娘。
 ちょっと、他人よりも優れていたのは、彼女もまた微弱だが仙命樹が入っていたため。しかも、杜若きよみの覆製身。
 これは完全に邪推だが、老蝉丸と犬飼が既につながっていたとすると、
 月代は老蝉丸が実験に差し出した可能性があるんでは・・・ひいい。
 (麗子シナリオで月代の心配をしていた所からするとそういう風には思えないが)
●砧夕霧:月代の友人のデコオドメガネ。超脇役だが、シーンによっては、
 えちの少ない本編の強化になっている。つーか、担当。
●高子:老蝉丸のお手伝いであり、石原病院の看護婦。担当その2。
 どうみても姿形がパッケージと過剰に似ていたために、メインヒロインである気すらしていた、
 俺の心を打ち砕いた悪魔。ちくしょう、純情を返せ!
●石原麗子:石原病院の院長。諸悪の根源。まあ悪とも言い切れないが。
 完全に推測だが、たぶん仙命樹そのものであり、地球の歴史規模に生存している存在。
 たぶん、絶対に勝てない。戦時中に「安宅あや」を名乗り、軍部に潜り、蝉丸達強化兵を作ったと思われる。
 たぶん、(仙命樹の)仲間を増やす計画の一環だったんではないかと思うのだが。
 (あの口調だとまだ蝉丸みたいな完全強化兵を作る気満々っぽいし)
●杜若きよみ(再):軍部官僚の娘でフェロモンでもあるのかぐらいみんなを夢中にさせたお嬢様。
 病死直後、蝉丸に仙命樹を与えられる。他人から仙命樹を与えられた素材として、
 死体は犬養の元へ届けられ、また仙命樹を注入され、34時間後に蘇生。
 (蝉丸はきよみに仙命樹を与えた直後、軍部に捕まったため、きよみの蘇生を知らないで死んでいると思っていた)
 だが、精神は戻らず、人形状態のまま、きよみの弟の裕司に取り戻され、現在に至る。
●杜若(北村)裕司:きよみの弟。きよみを奪還後、
 仙命樹を取り込んだ人間からの追跡を逃れるため、仙命樹防御装置を使って生活して現在に至る。
●犬養俊伐:強化兵開発研究の主席。黒幕その1
 きよみに愛情を抱き、死んだきよみを蘇生したものの、裕司に奪還され、きよみを取り戻すことに執着した人。
 側に居る娘の愛情に気づかない馬鹿。
●杜若きよみ(複):蝉丸の前に現れる黒幕その2。不治の病で病死したきよみの覆製身。
 実は製作者である犬養が好きで振り向いて欲しかっただけだと思われる。
●光岡悟:蝉丸が『あいつ』と呼ぶ、蝉丸の親友というか、ライバルであり、残り1体の強化兵。
 蝉丸、悟、きよみ、裕司の幼馴染4人組。
 どうみても完璧だが、自己犠牲なのか、友情が過剰な気がするのか俺だけか。
●御堂:銃の扱いにたけた、どう見ても70ぐらいに見えるが、どうも40代らしい強化兵の一人。
 蝉丸に異常なコンプレックスを抱き、彼を痛めつけるのだけが楽しみであるようだが、
 それがいつまでたっても勝てない理由であるのにいい加減気づけというか、倒されたがっているとしか思えない。
●石切:日光に過剰に弱いが、日光とともに仙命樹の弱点である水を克服した、水用強化兵。ツンのみでカコイイ。
【ネタバレ終了】