REVIEW(リアライズ)★Kのゲーム本箱

（注：多めの毒入ってます。反転多め。嫌な方は■←これ押して戻って下さい）　

メーカー名：プレイム

プレイメディア：DVD　差分ファイル：無し　体験版/デモ：有り

原画：水無月徹　　シナリオ：高橋龍也

■ゲーム概要（ほぼＫ作＝胡散臭い香り（笑））
　
　過去に背負った暗い熱を燻らせながらも、静かに無気力に学園生活を過ごしてきた杉浦亮。
そんな日常の最初に出会ったのはオレンジ色の異形。
そのあまりの奇異さに、現実感を伴えないまま、昼に中庭にいたのは、白い異形。
側にいたのはクラスメートであり、クラスメートと馴染まない孤高の存在、八重。
見ないふりをしようとした彼と八重の瞳が合う。
彼女とのその日のセカンドコンタクトにより、彼の生活は一変してしまう。
　亮が見た異形が自分の利己主義－－エゴの具現化であること。それを持つ者同士の戦い。
　なにより、その異形を見れるだけではなく自分も持ってしまうこと。
そして彼は否応なしにエゴ同士の戦いに巻き込まれていく。

★購入理由
　
　見かけたので勢いで。

★システム（★★★）
　
　外注は豪華。タイトルロゴはよつばスタジオ、背景は草薙、OPは神月社氏＋片霧烈火氏が参加、
BGMには折戸氏も参加してるみたいですし。贅沢すぎる…
　だがしかし。
　ビジュアルアーツのシステム…とはちょっと違うっぽく。どっちかっていうと、ONE2のシステムぽい。
キーボードは駄目、マウスもどの作業も二段階（右クリック-オプション画面で選択）とかなり不便。
せめてショートカットだけでも付けてくれ…
メディアがいくらＤＶＤだろうが、システムが古いってどうよ……
いやまあＶＡのシステムにも満足はしてませんけどね。
セーブは20個。サムネールもどのシーンとかもどれが新しいとか、親切心にかなり欠け気味。ディスクレス不可。
バグ的な部分はないのだが、不便性が辛いのでこの評価に。
そういやデザインセンスをシンプルかつ格好良い風にしたシステムって大概使いにくいと思うのですが。
後、『Special』という項目でリアルタイムチャット風な感じを楽しめるらしいです…チャットやらないので解りませんが。
2ち。ん風味というか…専門用語ぽいのはあるし。
　一回エンディングを迎えることでメニューでＢＧＭが聞けるようになりました。
　OPやEDはむー別に、と言う感じ。歌付きではないのでシステムに書いてみましたが。
ストーリーと繋がるわけでもないし、何か技見せられっぱなしって感じ。
格好良いだけと言ったら怒られるだろうが。でもそんな感じ。
なんつーか、こういうムービーが作れるんですよ的なサンプルに見えるのですが。

★サウンド（★★★★）　OP/ED/BGM　SE
　
　声がないのにＤＶＤ。
すぐにコンシューマ化がされたことといい、大元がビジュアルアーツなことといい、あざとさを感じるのは自分だけですか？
SEはかなりいい感じに入ってる。星評価はここで一気に急上昇。猫の鳴き声やら、学校のざわめきやら。
ＢＧＭはやはりゲストの音はいいなあ…

★ＣＧ（★★★★）　背景　立ちCG
　
　オリジナリティはある。柔らかいタッチだが、何というか、もにょっというかたぷっていうか。
微妙な表情表現が多いのは良いことかと。
描き分けは凄い。目にも表情があるし、慣れてしまえばかなりいけるかと。
ただし、真骨頂は濃いめの野郎キャラだ。特に邦明。もうかなりイケ過ぎててどうしたらいいんだろうぐらい描けてる。

■攻略順■
※未確認情報だが、最初はどういってもバッドだって話なんですが。や、私はあえてバッドを先にしたので。
　ていうか、全面的に幸せになんてなってないと思う。

　★Ｋの攻略順
修二放置でEND1→修二否定でEND2→蛍除外でEND3→蛍直行拒否END4→TRUE

　★最終推奨攻略順
※出来るかは不明です。

修二否定でEND2→修二放置でEND1→蛍除外でEND3→蛍直行拒否END4→TRUE

　★攻略順について
　恋愛に関しては『彼女』がいるのを前提に。ヒロインとのえちによってエンド名つけようかと思ったんですが、
それだとその女の子とのルートに思えるので変更してみました。
……『倫エンド』という名前で期待した自分を忘れたくなりましたので。
　恐らく物語としては一本道。その本流から別れて多少支流があるという事かと。
ひとまず、全部を読むことによって、１本の話になっているっぽいので全部通して見た方がいいかと。
後、最初からやり直しとかはなく、途中途中でセーブをし、エンディングを迎えたらポイントからロードしてます。
…そうすると最初の八重の話とかエゴとのファーストコンタクトとか亮の強さとかが１回きりになるんですが。

★主人公雑感　（名称変更：不可）
　
　くすぶりつづけてちょっとドロップアウト気味。彼女持ち。性格はこれでもかというぐらい本編で説明がなされているが、
主体性のなさのせいか、怠惰なせいか、微妙に駄目な感じ。
ていうか、こういう人だとホモ説浮かぶのは納得できる（笑）
ていうか、女に興味ない疑いすら出てますが。彼女がいてあの涸れ具合は…まあスイッチ入れれば暴走可能。

★シナリオ雑感
※一本道ぽい上に余りにも男ゲー（漢ゲーに非ず）状態なのでキャラ別雑感はなし。

●スタート→修二とのスタンスまで。
　インストールして、ゲーム始めたらいきなり本編始めるゲームは初めてでその時点ではお？と思った。
で神月社氏のOP。相変わらずいい仕事をされているかと。
…微妙に何かあ、と解ってしまう時点で形骸化し始めてる気がしないでもないのですが。
＞精神を攻撃。……電波ｷﾀｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ!!!

………え？（愕然）

　えっと。メインヒロインだと思ってましたよ？　ど、どういう事なんでしょうか。
ええええ？　出たと思ったら退場？
　どうしろと。
一気にちょっと気になりましたよ？
　やっぱりファーストプレイっていうのは楽しいですな、止められないですな。
今回勢いで買ったこともあり、前情報が少なかった事と、
レビューを見ても本編に関する感想があまりなかったこと（大概は風呂敷の閉じ方の評論が多かった）
もありましたので、こんな展開になるとは思わず。
　…まあ、全然えちゲじゃない、というのには異常に納得。
じゃあ、某ニト○みたいに熱い暴力で漢の世界かと言われればそれも違うし。むしろイカれた世界だ。
エゴ…というか精神面の問題だから子供がやるようなコンシューマには余りオススメしたくないですが。
でも。

えちゲで。
付き合ってる男女が。
男の部屋で。
何もなし（しかも女居眠り）。

超　あ　り　え　な　い　。

ええんか、そんな涸れてる男で。

　いやでもそれなりにヒロイン達が可愛いですよー。
お気に入りの娘がとられそうだとかあるけど（まだ主人公にも会ってないが）、
日常がイカレた野郎ばかりの荒んだものなのでこういうのは悪くないかと。
後、意外に考えさせられる事が多いです。
あーまーでものめらないように気をつけますです。私、こういう精神モノ、のめるとまずいんで。
気持ち悪くなったり、精神汚染始まるのでー。

　とか言ってるうちにBADエンド分岐ルート出現。
じゃ、ちょっくら修二を放置してきますわー。

●エンド１：ウジウジエンド
　エンド１直行。意外…と思ってましたが、長さそれなりにあり。まあ、後から重複する部分も多いのでしょうが。
そんなにのめらずに済んだのがちょっとほっとしてます。
ウザイとかそういう黒い部分強いので…そういうのがはっきり他人に向くっていうのは言葉でも出来ることですが、
何か一気に暴走する気がします。
　いやしかし。
まじでこのゲーム、女っけ、これっぽっちもなし。
まあどっかの漢ゲーとは違って、溜息付きたくなるようなイタイのが多いですが。
出て来るには出てくるが、ウジウジしてたり（蛍）、お天気だったり（倫）、殺伐としてたり（沙耶）、
デムパってたり（敦子）、イッちゃってたり（聡子）、○○○たり（八重）してる状態で。
恋愛なんか入れる隙間もありませんがな。
このエンディングまででサービス（？）シーンって言ったら蛍の風呂シーンのみ。しかもウジウジしてるだけ。
　一番盛り上がったシーンが修二と亮のきっかけのシーンってどうよ自分。
まあこういうゲームを作りたかったんでしょうけど。
こっちも恋愛なんてないだろうと思っていたのでいいんですけど。
………それでもねえ。あのシール貼ってるんですから（笑）　あれか？暴力シーンで18って事か？
　まあそれはそれでBAD1。あえてテーマ付けるなら『決別-灰色の決着』って事で。
決着も何もついてないし、謎だけ放出されて終わるんですが。
まあ結局何もしなかったウジウジエンドって事で。
主人公と亮は銘打たれてますが、余りにも視点が変わりすぎてあんま感情移入できない。
あのエンドのウジ加減もそうですが、出現した時点で○○の一つっぽいかなとか。主体性が本当にない。
　それでは修二を否定するBAD2行って来ますー。

●エンド2：春秋エンド（違
　終了。どっちかっていうとこっちのほうが最初にやるエンドっぽく短く。
ていうか、１同様、伏線（？）を用意するだけのエンド。まあ春秋エンドと言って良いかと。
…だって…ねえ？　あのＣＧ…
それにその後既読スキップしたら話終わっちゃった…はあ？って感じですよ…

　でも流石、と思う部分も今までだけでもありました。
絵も微妙な表情（特に八重）が描けてるし、シナリオはやっぱ時々凄く刺激があって、きっちり書けてるところは書けてる。
合間に倫や蛍のおまぬっぽい息抜きを忘れないことで刺激度が高くなるし。
邦明シーンと彼女らのシーンの対比は良かったかなとか。
　善と悪、ときっちりわけることなく、悪にも理由があり、プライドがあり、そして、存在の通り『エゴ』がある。
憎いとか思い切れないんです。春秋は存在がどうも胡散臭すぎる割にはすぐ尻尾振るので憎めないし。
邦明は蕎麦屋でのシーンがあってから、もう逆にだらしのない亮なんかより、とか思うし。

●スタンス→蛍への態度
　さて、修二組に入る、倫、八重、TRUEの流れ（本流）へ。
TRUEって誰エンドなんですかね。当然修二エンドなんですかね（え
っていうか、敦子という外部キャラの台詞でしか表現されていないのに常にホモ疑惑がつきまとうえちゲー…

『お前には俺が必要だ』←あえて色をピンク。

　疑惑確定ーーーーーーーーーーッっていうか、プロポーズぅううううううう！！！（違
いや今までに亮がヒロインに対してこんな熱い台詞を吐いた事があっただろうかいやない（断定）
そうこうしているうちにますます取られそうなんですが。諦めるべきなんでしょうな…出会えてもないし…

●倫エンド（書いてて泣ける）
　基本的にやはり『彼女』が居るのに別の女性に向くという事には否定的です。
まだ別れそうとか、喧嘩ばかりとか別れる状況ならいいんですが。
そしてよりにもよって倫ですか？…うむー。いや、蛍より倫のが好みですけどな。
　まあずっと話が続いても本当に女っけこれっぽっちも。
出て来るにはきましたが、伏線の解答予想とはこれっぽっちも違う結果に。
うむー。まさかあの人があれだとは…とか色々。素直に話を楽しめそうですが。
邦明は沈静化してますが、裏ボスがいよいよ表舞台に出そうになってきて、
亮はいよいよ出口無し。というか、解決策がないところまで追いつめられてるんですがー。
そりゃあ一般人とは逸脱した存在ですが…こう、ものすごい事しないとどうにもならない状況は…
うわー。お願いだから。お願いだからどうか酷いことになりませんように。
とか言いつつ、なってほしいようななって欲しくないような…（鬼畜）
倫、まったくこれっぽっちも出てきませんが、話は進んでるっぽく。
修二VS裏ボスの戦い前夜っぽく。
　　ただ。主人公の恋愛の前に。他キャラの恋愛話ばかりが進んでいくんですけど！？
しかも、取られたああああああ～（T_T）
ひっそりとまあ諦めてはいたんですが、最後まで諦めきれなかったのに！
…でも雑誌情報でこのCGの存在知ってた筈なのになんで狙えるとか思ってたんだろう自分。
　で戦闘だのラブだの夢だの別れだのを経験しつつ。
VSボス対決。そして戦闘終了。

は、あ？（ポカーンと口を開けたまま）

　何ですかその全くこれっぽっちも脈絡のない展開わ。
　そりゃあ予想もへったくれもつかないわな。
　
まさしく世界は不条理（笑）
　こりゃあ……確かに。判定出す人は地雷判定だしますわ。
私もいいシーンがあったので判定は出しませんが限りなく評価は低いです。
エンディングのみに判定を出すとしたら確実に地雷。
世界が不条理だからといって、ゲームを不条理に終わらせるのは違うと思うのですが？
３つのエンドを今までに迎えましたが、どれも終わってないし、方向性も示してない。
倫エンドに関しては何とかなりそうなエンドになってますが。でもなんで倫なのか。
そもそもヒロイン、という存在が余り必要ない。修二さえいれば賄えてしまうというどうしようもなさ。
それにしたって、どの辺が『倫エンド』なのかと。えちしたのが倫だからか？
……勘弁して下さいよ、としか言いようのないエンディング。
そこまで亮が倫に何かを求める様なシナリオがあったとは思えないし、倫と亮はそういうのではないと思う。
そういうのにしたかったらせめて倫が亮にもうちょっと恋愛感情を向けるシーンを入れるべき。
恋愛感情は現時点では絶望的。愛も駄目。
別カップルには愛情云々はありますが、亮側には愛情云々は全く期待しては駄目かと。
こうどうしようもないところでえちシーンなんか来られても冷めるし萎えます。勘弁、と。
正直、キャラクターの事がどうでもいいのかとか思えましたし。
よっぽど彼女云々あったとしても恋とかあって欲しかった…。
出す気がないなら、恋愛要素なんて持ち込まないで欲しかった……ただの男祭りにしとけ、とか……orz

（反転開始）
まあ亮が立って解放して元通りにして修二が目覚めて春秋達と合流してみんなで花火、
という都合のいい夢を見ることにしますが。が。倫とあんな事になっちゃったのかのごまかしがきかねえぞ……
（反転終了）

●八重エンド（書いてて鬱）
　ここへ来てようやく、愛情らしきものが出てきました。蛍への愛情なんですが。でもルート的には八重ルート（笑）
まあ平気で青臭いというか、愛情全開の台詞吐いてましたから、恋愛感情シナリオはあったのかもしれません。
…うむ、で平気で答えてたし。照れとか全然ないですけど。まるで熟年夫婦の夫の如く。
つーか…TRUE以外のシナリオはバッドエンドの一種だと考えても良いのかなあ、とか。
　…そして、微妙に恋愛感情だしたなあ、と思って盛り上がったところで。

え。

えっとちなみに八重エンドのつもりで進めてますが。蛍と。
そして一旦タイトルに戻してＣＧ見ると。えち全部埋まってるというか95％表示。
……TRUE……どうなるんだろう…不安が。
　終了。えっと。バッド扱いでいいのではないかと。
何というか…やっぱどうもなあ、的。こういうエンドがくるのは解るんですが。

●TRUE
　期待はしてません。もはや回収不可能な設定が山のように残ってますし、それに対して、
じゃあ出したんだよと憤慨したくなるし。特に邦明の放置が。
まあ選択肢はほぼ使い終わってるって時点で諦めるべきですか？（苦笑）

終了。

脳内速攻消去の方向で。
わかってたよ。
わかっちゃいたけどよ。
ひとつだっていい。
ひとつだっていいんだ。
用意しておいてくれよ、としか。
もう伏線なんかどうだっていい。このエンドに。

＿|￣|○

いたたまれない。
そりゃあ、このエンドもそうするしかないんだろうけど。
２次元なんだからよう、どうにかしてくれよとか。
ああ、いっそ八重エンドでもいいやーとか思える辺りがもう末期。
　結局、すでに道は出来ていた、と考えるしかないんだろうか……
　そして春秋が結局勝ち組だというのが何とも。

　地雷ではありませんが、この伏線の非回収具合、出口のないエンド、ただの伏線ともいえない微妙なエンド。
そして、主義的に回れ右して全速力で回避してしまう、このエンディング群。
正直、オススメできません。あの『雫』や『痕』を作った一時ネ申と呼ばれていた人達の行き着いた先がコレなんて…

★シナリオ統括感想
　
　上記にも書きましたが、幸せ希望なら絶対に回避の事。
　それでもいいなら、暴力的なシーンがそのままなら絶対にコンシューマ版を買った方がいいかと。
シナリオも追加しているという話ですし、これがもし広げた風呂敷の回収シナリオだったとしたら、
声が付く事も考えても。
ただし、コンシューマ用にやんわり表現されるなら買うこと自体がオススメできませんが。
……うっちゃりでも銀河投げでもいい……欲しかった…＿|￣|○

★ラブキャラ
　
なし。

最終オススメ度　★★　私の主義的には全面回避方向で。

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