[0050] 戦いだとか言うじゃないか【月姫SS】 (2003/01/24)
学校の昼休み、時間が怒濤の様に過ぎ去った後で。 貧血寸前の志貴の隣に有彦がニヤニヤ顔で、クラスメートは遠巻きながらも嫉妬と羨望と憎悪等を込めながら志貴を見ている。 志貴「…どうなってるんだ、一体…」(泣きそうな目で) 有彦「遠野ぉ、なんだテメ、ほら喜べすごい量じゃねーか、えーこのぉ羨ましいねぇ」 志貴君、子供泣き一歩手前。 目の前には大量のチョコレートが。 志貴「いきなりチャイムと共に秋葉が現れて置いていったと思ったら、先輩が秋葉のを床に投げつけると共に机の上に置いていって、置かれたと同時にアルクェイドが窓ぶちやぶって入ってきて口の中に突っ込むは、そのまま3大怪獣大戦の様相が後ろで繰り広げられてるってのに、何でもないような顔で翡翠がメイド服のまま来て赤い液体がかけられた赤い何かしゃべってる物体を置いていくわ、下からぬっと出てきた琥珀さんが橙色の液体の入った注射を打つと同時に赤い物体を一気に呑ませるわ、一子さんがお前を殴り飛ばしつつ目の前に現れたり、朱鷺恵さんがにこりと笑っているのをぼーっと見ていたら、教室のドアを都古ちゃんが蹴り飛ばして、そのままはり倒されるわ、会えないはずの先生が目の前に居たり、死んだはずの弓塚さんが教室のドアから除いている幻覚が見えたりしたんだぞそれのどこが羨ましいんだよ」 有彦「一息でよく言えるな」 志貴「愚痴らなきゃやってられない」 有彦「まあ経過はどうあれ結果は喜ばしいじゃないか」 志貴「これのどこが喜べるってんだよ!」 有彦「男なら血涙出してもいい状況だと思うがな…」 志貴「別の意味で泣けてくるよ。みんなにはちゃんと学校には来ないようにって言っておいたはずなのに…こうなるのが予想つくだろ?」 有彦「まあでも今日は「乙女の決戦日」だしなぁ」 志貴「決戦なんて毎日やってるよ家で。今更学校で世界大戦する必要があるのか?」 有彦「学校でやるってのがいんだろ?それに、これだけ直接的にやられれば決めなきゃなぁ遠野ぉ」 志貴「何をだよ」 有彦「(愕然とした顔で)わからないのか?」 志貴「…何を?……いや全然解らない」 有彦「これ見よがしに分かり易い態度取ってるじゃないか、マヂで解らないのか?」 志貴「…………あ!」 有彦「お?」 志貴「解った、金のない俺に対する新手の集団イジメなんだな、そうなんだなっ!う、う、うわーーーーーん!!」(脱兎) 鈍感な志貴には女心は伝わる事はなかったという。 解説:古き良き時代の「今現代でそんな奴はいねえ的な」ベタネタがスキーなのです。というわけで。 鈍感、の所で「朴念仁」という単語を使いたかったのですが。 朴念仁(1.わからずや.2.無口で無愛想な人)なんだそうで。 わからずやは何とかOKでも無口で無愛想というのは私の所の志貴君からは無理だったので。 バレンタインネタ。恐らくかなりの先取りかと。関係ないので忘れると思うし(泣) そういやエロゲで鼻息荒くしてバレンタインチョコを欲しがってる主人公っていないね。 -end- |