REVIEW(お願いお星さま)★Kのゲーム本箱

　（レビューというよりネタバレ込みの詳細感想はプレレビューへ）

メーカー名：PULLTOP

差分ファイル：無し　体験版/デモ：有り

原画：たけやまさみ　　シナリオ：椎原旬・下原正

■ゲーム概要（ほぼＫ作＝胡散臭い香り（笑））
　
　幼馴染みの俺、真朋、ひびき。俺達はいつだって一緒だった。
　　１日違いの１学年違いの、おっとりとして明るい真朋。
　　いつだって喧嘩腰ででも面倒見のいいひびき。
それが３年前の夏、俺の引っ越しという事件で俺達は離ればなれになった。
帰ってくると言った約束をその時に流れた流れ星に思いを込めて祈って－。
　そして３年たち、元の街に帰ってきた事により、再び幼馴染みと一緒な生活がはじまった。
変わらないと思っていたし、変えるつもりもなかった関係。
　ところが、ある夜流れた大量の流れ星。
深い意味もなく、ひびきへの皮肉も込めた、バカバカしい願い。
『明日はパンツを見なくてすみますように』
果たして、とんでもない日常がやってくる。
願い星という願いの込められた星の願いを叶える。
自らの望みではなく、強制的に願いを叶える事になった俺達３人。
いいはずがない。
だって、それらの願いは『えっちな願い』ばかりだったから。
　２人のうちどちらかと俺が叶える願い。
それは俺達の関係を否応にも変えていくことになったんだ。

★購入理由
　
　体験版だけで久し振りに萌えかけた事と、絵惚れ。発売日購入なんて久し振り…

★システム（★★★★）
　
　ウィルのシステムですので、贅沢かつ安定性を保ってます。
セーブロードもクイックもあるし。
ただ、私だけの問題かもしれませんが、通常時テキスト出てから数秒しないとボイスが流れないという問題点が。
その問題点も大丈夫な時もあるんですけど、それ考えちゃうといつもは使わないオートモードが非常に有り難いです。

　難点と言えば、唯一の選択肢とも言える星選び時点にはセーブできないという問題が。
他サイトさんでも指摘されてますが、私もコレに関しては致命的だと思います。
だって、あれだけ夢中にプレイしてれば、星選びぐらいしか冷静にセーブなんて思い付きませんって。

★サウンド（★★★★）　OP/ED/BGM　SE　声
　
　　音楽詳しくないのですが、ＯＰ、ＥＤ共ゲームに見事に合ってます。歌詞の内容とかより勢い的に。
ＢＧＭも同様。ＳＥファンとしてはＳＥが少ないのが多少気になりますが（あるといい音立てるのですよ…）、
ＢＧＭが見事にフォローしているかと。
　声優さんも上手な方を使っているのでは。
関東人ですし、関西の人の知り合いいないので大阪弁についてのコメントはできないんですけど、
ゲームには合ってるんじゃないかと。
　ただ、システムの所で書いたボイス遅れの問題があるのでゆっくり自分のペースで聞き難い所はありました。

★ＣＧ（★★★★★）　背景　立ちCG
　
　個人的にこの方の絵、好みというか、こういう絵を描けるようになりたいなという目標絵に近いというか。
ぽにゃっというかほわっというか、漫画的に肉感的な絵？
色も好み。ちゃんと肌色してるのですよー。
表情差分も立ち絵だけでなくフルＣＧでも多いのでかなり楽しめます。
ＳＤはちょっと立ち絵とは違和感ありますけど、それはそれで可愛いのでＯＫ。
　そしてえちですが。『いやーん、えっち』という感じの初期のものから、
まさしくとんでもないところまで突っ走りますし、
おねえさんからちいさいこまであますところなく用意されています。
しかし上月嬢が~~立ちＣＧのみ~~（追記：フルCG1枚有りました）というのは何かの布石ですかっ　うわーん！

■攻略順■
　★Ｋの攻略順
ひびき→真朋→トゥルー→ＣＧ回収

　★最終推奨攻略順
ひびき→真朋→トゥルー→ＣＧ回収

　あるかはわかりませんが、時間切れエンド（どっちつかずエンド）が存在するなら、
時間切れエンド→ひびき→真朋→トゥルー→ＣＧ回収　と行くのがベスト。

　★攻略順について
まあ、どっち先に進めようが全然問題はないですけど、（一部、真朋を先にすると違和感あるとも聞きますが）
シナリオ分量、そして『星』という根っこを考えるとやはり真朋を後にした方が楽しめるかと。
俺はこの娘だけが好きなんじゃーっという方にも絶対大丈夫な安心設計ですので全部プレイすること必須。

★主人公雑感　（名称変更：不可）
　
　好感の持てる主人公万歳。
倫理観をもちつつＨな事に巻き込まれる！サイコー！　ＯＰでの彼の顔にはたまりません。
さりげなく、かあいー顔してるのですよ、このコ。母性本能をくすぐらせるタイプだと見た。
何かトラウマがあったりする訳ではないのに異常なまでに理性を保つというか、
あのボーダーラインを越える前までの倫理というか禁忌への拒否の執着心はちょっと気になる人は気になるんでしょうけど。
ライン越えるともうやじゅー（笑）

★各キャラエンド雑感＆シナリオ雑感
　
●ひびきエンド。
　個人的にはこの娘は焼き餅は焼いてくれるけど、主人公よりも真朋の方が好きだと見た。
（そして主人公はひびきの方が好きだと思う）
構ってくれなくなるから焼き餅をやく、というのに近い…ちょっとお兄さん的には哀しいけれど。
でもやはり焼き餅関係イベントはイイ……
　真朋シナリオよりは長さ的には短いし、練られ方も多少少ないですが、新しい形としてはいいエンディングだったかと。
…まあこれが不満につながる、というプレイヤーさんもいそうですけど。
個人的にベストイベントがキスシーンだと思ってます。たまりません。

●真朋エンド
　ひびきエンド後半もそうですが、こちらはもっとはっちゃけちゃってます。
…私は…前の真朋の方が好きなので……
ただ、このシナリオとトゥルーは切なくて仕方ないなぁと思いつつプレイしてました。
主人公のあのだらしなさと鈍感さには流石に怒るやら呆れるやら頭に来ましたね。
鈍感というよりは逃げてるんだよ…確信犯ぽくなかったですか？

●統括エンド
　ここから視点がほぼ第三者視点になって、上記２つのイベントで気になって仕方なかった所を一挙大放出です。
良かったんですよ、良かったんですけどね？
シナリオは良かったんですけど、第三者視点が余り好きでない私としてはちょっとなぁ、のノリでした。
全体的に主人公いなくても話は収束しそうなんだなぁ、と思った途端思いっきり落ち込みましたが。
いくらサブが良くても『やっぱ主人公が絶対にいなくちゃね』というのが基本なのです私。

●シルヴィ
　惚れた。すげえ惚れた。ベタ惚れ。
是非いつだって旦那で奥さんになって欲しいお方。
金髪ツインテール、黒衣装、黒下着、不遜な口調、とびっきりの純情さ。
この娘に惚れないで誰に惚れろとかいうのかね的ちびっ娘。

●ファム
　思いっきりシルヴィの割喰ったと思われるちびっ娘。外見的に特に。
ただこの娘の純粋さというか勢いには助けられた事度々。
●三つ編み入りの御方
　ああ、本当に大人なんだな、という可哀想ででもきっとそれでも本人は幸せなんだろう的キャラ。
この人に肩入れすると本当に切なくて仕方なかったです。
●桜庭
　ひびきルートの最大の功労者かつ、コメディモード時の最大の功労者。主人公以上の鈍感さん。
奥手そうに見えて大胆。だって赤。
でもこの娘のせいでなんかホント主人公必要ねーとか思ったのも確か。しかし久々に眼鏡キャラでいいな、と思いましたよ。
●佐和先輩
　真朋ルートで主人公不必要説を醸し出したキャラ。だって、漢だし。格好良いです。
でもあれだけ大胆な割に白で柄もかなり大人し目。紫とかの方が良かったんじゃと思うのですが。
●上月
　狙いに狙ったキャラでフルＣＧが1枚しかないというのは、何かの布石かいぢめにしか感じませんよ。
どうみてもユーザー受けするキャラでしょうが…！
PULLTOPさんにかなり惚れたＫですが、上月の扱いだけはものすごく減点。
ひびきルートの桜庭との絡み方なら混ぜる事は可能だったでしょーにっ！

　基本的に各イベントの行程とセレクトは素晴らしくて仕方ないです。
手順を踏んで続けて逝きたい人にはたまらないと思いますよ。
えちゲはこの辺結構おざなりにしますのでねーやはり。特にキスシーン。
でも、やっぱ絶対あるとないとでは違うと思うと改めて思いました。

　…満足度の割に各キャラの情熱が薄いのはプレレビューで力尽きた可能性が大。

★シナリオ統括感想
　
　何度でもやりたいっ！というのではないのですが、素晴らしいな、と感服しました。
主人公はともかく、ヒロイン、サブキャラ共々設定がしっかりとし、その設定がシナリオに生かされ、
人間関係に組み込まれ、ちゃんと使い切られています。
現実とちょっとでも隔離されてるのが嫌だ、というのでなければ満足できるんじゃないかと。

★ラブキャラ
　
シルヴィ。こんなに惚れたのは久し振り。格好よくて可愛い。

最終オススメ度　★★★★★　シナリオが萌え、なゲーム。購入推奨。

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